...九月十四日、十字架建立の祭日の黎明、彼は昇る日を待ちながら、顏を東に向けて、手を擧げ腕を擴げながら、祈りに祈つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...晩のお祈をあげて...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...僧侶たちが祈祷する時に出す音は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...しずかに祈りをささげると...
海野十三 「洪水大陸を呑む」
...『陛下及び滿廷の忠良(all your fair fellowship)別して圓卓の義團に神の惠福を祈り奉る(God bless……)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...アーメン』と一言一言いきをつき乍ら苦しさうに祈りました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...神様が解き明かしてくださるように祈りに祈れと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして、迫って来る足音で、その距離を計りながら(ここを、無事に、逃げられますよう)と、心の中で、何かに、祈った...
直木三十五 「南国太平記」
...聖母の姉妹会の連日の勤労奉仕と祈祷...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...御岳山の御祈祷鳥は高野(こうや)の奥に鳴くという仏法僧...
中里介山 「大菩薩峠」
...この少年の祈りの終るのを待たずに...
中里介山 「大菩薩峠」
...これからも君はこの道を行かれるやうに祈ると書いてあつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...誰にも知られないでこんな所でお祈りしていることだと思いました...
林芙美子 「クララ」
...その眼は祈りを含んだ眼だらうか...
原民喜 「火の唇」
...おばさんがいねむりをなさっているあいだに、じっとすわって、神さまにおねえさんをおまもり下さるように、お祈りあそばせ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...われらをもゆるしたまえ」〔主の祈り〕と我々はいう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...村の鎮守の社に祈るのは普通であって...
柳田国男 「雪国の春」
...チロルの山上のときに一度千鶴子の祈るところを矢代は見たことがあったが...
横光利一 「旅愁」
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