...再び大都の中央(まんなか)へ礫(いしころ)の如く投げ出されたが...
石川啄木 「雲は天才である」
...なにか無数の泥飛礫(どろつぶて)みたいなものがバラバラッと顔中に打当るのをボンヤリ意識しながら...
大阪圭吉 「坑鬼」
...あの井戸は28から30フィートの深さであり砂礫層を抜けてその下の粘土に達していることを理解している...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...あたかも海浜の砂礫(されき)の如くあらん...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...代赭色の火山礫に蔽われた急斜面を...
豊島与志雄 「自由人」
...「エイ」兵馬が打った石礫(いしつぶて)...
中里介山 「大菩薩峠」
...地表面は普通の砂礫の原であるが...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...よしんば闇の礫(つぶて)にしても外から物を投げられて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その翌る日も梨の礫(つぶて)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...全て瓦礫に等しいのではないかといふ虚無感に突落されることもある...
原民喜 「死について」
...こゝからは岩石(がんせき)と砂礫(されき)の道(みち)を一歩々々(いつぽ/\)踏(ふ)みすゝんで...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...瓦礫の上をトットットットットッと行く...
三好十郎 「樹氷」
...このひからびた砂礫の上に...
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...礫川吾輩独能来」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...只見瓦礫数堆耳...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...礫(つぶて)が長測器(メートル)にあたって...
横光利一 「上海」
...この辺が、晴天の日でも、峡門には、黒雲がわだかまり、砂礫が飛び、煙雨が降り荒(すさ)んでいる」「ははあ、大きに」「好んで、それへ向ってゆくので、近づけばいつも、賊と戦う前に、天候と戦うようなものになる...
吉川英治 「三国志」
...礫(はりつけ)のように木の幹(みき)へしばりつけられた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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