...七万の大軍を駆つて礪波山に陣し...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...温かに相砥礪して行きたいと云ふ希望を持つてゐるのであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...越中国東礪波(ひがしとなみ)郡の増太郎といえるもの...
井上円了 「おばけの正体」
...人類が長き長き社会的共同生活の間に磨礪(まれい)し...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...矢張さういふ風に砥礪(しれい)してゐるだらうか...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...自然に頼つて砥礪するばかりである...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...この間(あいだ)法用で礪並(となみ)まで行ったら...
夏目漱石 「草枕」
......
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...安南のボーキサイト礪山の採掘権を回って劇しい争奪戦を演じていることも...
久生十蘭 「魔都」
......
前田普羅 「普羅句集」
...皆其刀を礪(と)がせし中に...
森鴎外 「みちの記」
...越中西礪波(にしとなみ)郡埴生(はにゅう)村大字埴生字長に矢立山という地がある...
柳田國男 「地名の研究」
...越後の石黒はすべて越中の礪波(となみ)郡の石黒の荘から出た家で...
柳田國男 「名字の話」
...西礪波(にしとなみ)郡にはエレンバタ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「泣くことはないじゃないかおせん」源六は穏やかに笑いながら孫の背へ手をやった、「……風が耳について、眠れないから、ちょっといたずらをしてみただけだよ」「わかってるわお祖父さん、でもあせっちゃあだめよ、ずいぶん焦(じ)れったいと思うわ、辛いこともよくわかるわ、でもこの病気はあせるのがいちばん悪いの、がまんして頂戴お祖父さん、もう少しの辛抱だわ」「そういうことじゃないんだ、おれは決してあせったり焦れたりしやあしない、ただどうにも、どうにも砥石がいじりたくってしようがなかった、鹿礪石(ろくといし)のざらりとした肌理(きめ)、真礪(まと)、青砥(あおと)のなめらかな当り、刃物と石の互いに吸いつくようなしっとりした味が、なんだかもう思いだせなくなったようで、心ぼそくってしようがなかったんだ」「よくわかってよお祖父さん」おせんはそこにあった手拭で源六の濡れた手を拭いてやった、「……でもがまんしてね、これまで辛抱してきたんですもの、もう少しだから、なんにも考えないでのんきに養生をしましょう、もうすぐよくなるわ、来年はとしまわりがいいんだから、なにもかもきっとよくなってよ、ほんとうにもう少しの辛抱よ、お祖父さん」「ああそうするよ、おせん、おまえに心配させちゃあ済まないからな」さあ寝ましょうと云って、おせんが援け起こそうとしたとき、源六はふと顔をあげて、「半鐘が鳴っているんじゃあないか」と云った...
山本周五郎 「柳橋物語」
...礪波(となみ)山にあるが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...礪波山で戦歿したとか...
吉川英治 「随筆 新平家」
...礪波山(となみやま)の一戦で...
吉川英治 「源頼朝」
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