...恐らくは此の如き「無礙の享樂」以外になければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼の進み行かむとする沈潛の道に妨礙を置いてゐることを悲しいと思つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...悪紙悪墨の中に燦(きら)めく奔放無礙の稀有(けう)の健腕が金屏風(きんびょうぶ)や錦襴表装のピカピカ光った画を睥睨(へいげい)威圧するは...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...人として生の拡充を障礙することは...
大杉栄 「生の拡充」
...その周囲を利用することに著しき障礙を来さしめた...
大杉栄 「生の拡充」
...障礙(さわり)もないのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
......
高村光太郎 「智恵子抄」
...純粋活動としてあらゆる否定障礙から完全に解放せられた絶対存在としてのアリストテレス的神の概念を以てしたのに比較すると...
田辺元 「メメント モリ」
...何の苦労も何の障礙も感ぜられなかった...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
......
種田山頭火 「其中日記」
...一切空、放心無礙の境地...
種田山頭火 「其中日記」
...花のような佳人とが融和して一団の気と流れて円熟無礙(むげ)の一種の感動を余の神経に伝えたのである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...あるいはそれに近い精神障礙をひき起したのだと思った...
久生十蘭 「海豹島」
...障礙(しょうがい)を凌(しの)ぐことはある...
森鴎外 「あそび」
...其病は書を裁することを礙(さまた)ぐる程のものではなかつたらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...われと画額との間に立ちて障礙(しょうげ)をなしつ...
森鴎外 「うたかたの記」
...死馬に放屁せしむる底(てい)の活策略の縦横無礙(むげ)なものがなくては...
夢野久作 「近世快人伝」
...しかし出家にとっては障礙(しょうがい)である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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