...障礙(しやうげ)は破(や)れぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...悪紙悪墨の中に燦(きら)めく奔放無礙の稀有(けう)の健腕が金屏風(きんびょうぶ)や錦襴表装のピカピカ光った画を睥睨(へいげい)威圧するは...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...革命が盲目的なあるいは無意識的な過去のともがらの間に出会う大きな障礙について...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...生の拡充を障礙せんとするいっさいの事物を除去し破壊すべく...
大杉栄 「生の拡充」
...人として生の拡充を障礙することは...
大杉栄 「生の拡充」
...どうしても礙なしというわけにはゆきません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...次に『心経』に「礙なきが故に恐怖(くふ)あることなし」とありますが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...従って縦横無礙(むげ)なもの...
高村光太郎 「触覚の世界」
...十足ばかり往ったところで閾(しきい)に礙(ささ)えられたようにひっくり返って大きな音をさした...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
......
種田山頭火 「其中日記」
...十方無礙の空であり...
種田山頭火 「其中日記」
...今の人間には崇高や壮大と名づけられる種類の美は何らかの障礙(しょうがい)のために拒まれているのだろうか...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...かつ思いも寄らぬ障礙(しょうげ)の出(い)で来たるべきを思いしなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...無礙(むげ)に働きたいと...
直木三十五 「南国太平記」
...十方世界縦横無礙(むげ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...いわんや魔魅障礙(しょうげ)の物をや...
南方熊楠 「十二支考」
...一たび比量智を役して、おのが聖教量智を證せむとするときは、障礙乃ち生じて、缺漏つひに掩ふべからず...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...西欧人にはめずらしい融通無礙なモンテーニュの性格の一つがあると見られよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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