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饗庭篁村 「木曾道中記」
...彼の進路に内外兩面の障礙と機會とを置くものは運命である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...多くの障礙(しょうがい)と困難に戦つた目ざましい彼女の半生が描いてあつた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...例えば先年の椿岳展覧会に出品された淡島嘉兵衛旧蔵の飛燕凝粧の図の如きは純然たる椿年派であって奔放無礙(むげ)の晩年の画ばかり知ってるものは一見して偽作と思うだろう...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...純粋活動としてあらゆる否定障礙から完全に解放せられた絶対存在としてのアリストテレス的神の概念を以てしたのに比較すると...
田辺元 「メメント モリ」
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種田山頭火 「其中日記」
...十方無礙の空であり...
種田山頭火 「其中日記」
...天地悠久の感、事々無礙、念々微笑の境地...
種田山頭火 「其中日記」
...誰にも礙げられずに暮してゐることが出來るけれど……これもいつまでかうしてゐられることやら――』『ほんとに――』窕子はかう言つて登子の方を見て...
田山花袋 「道綱の母」
...今の人間には崇高や壮大と名づけられる種類の美は何らかの障礙(しょうがい)のために拒まれているのだろうか...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...晶子さんが與謝野夫人になるには実に容易ならぬ障礙を突破しなければならなかつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...暗々裡(あんあんり)に我進歩を礙(さまた)げ...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...思慮のある男には疑懼(ぎく)を懐(いだ)かしむる程の障礙物(しょうがいぶつ)が前途に横(よこた)わっていても...
森鴎外 「雁」
...一刻も早く除かなくてはならぬ障礙(しょうがい)がある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...なぜか分からぬ苦(くるしみ)が障礙(しょうがい)するのを...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...1080神々に似た己の歩(あゆみ)を礙(さまた)げることは出来まい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...無礙(むげ)に対岸へ渡ってしまったからである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...融通無礙(ゆうずうむげ)なる生きた真理に面接するのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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