...さうして或日彼は又何時もよりもひどく此暗礁に觸れた氣がしたのであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...珊瑚礁から成って居る此の島の海岸の夜色は其処に長く住んで居る者にも美しい感じを与へた...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...怪奇な姿をした三角暗礁が見えてきた...
海野十三 「地球要塞」
...わが三角暗礁の東...
海野十三 「地球要塞」
...或いはまた三角暗礁(あんしょう)に赴き...
海野十三 「地球要塞」
...はからずも当時あやうく坐礁(ざしょう)沈没をまぬがれた一貨物船の乗組員を中心にして...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...権兵衛は釜礁の方を見おろしていた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...堡礁内の淺い緑色の水...
中島敦 「環礁」
...其平らな入江の沖には暗礁でもあるものと見えて土手のやうに眞白な波の立つて居る所がある...
長塚節 「佐渡が島」
...只暗礁あかべ鹿根の二島の間僅に平静なり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...船は暗礁へ障つたらもうすぐにばら/\に成つて畢ふ...
長塚節 「隣室の客」
...釣りの餌に使ふごかいをとるのは主として此の岩礁地帯である...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...悪いことにはマナイの長い岩礁が右舷に見えだした...
久生十蘭 「ノア」
...実際二人の愛はたちまち暗礁(あんしょう)に乗りあげたのです...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...浅い飴色の岩礁の上をちょろちょろ這って行くパルチザンのウダールニクの...
槇村浩 「ダッタン海峡」
...珊瑚礁(さんごしょう)と籾殻(もみがら)とを焼いて作り...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...北太平洋の多くの珊瑚礁(さんごしょう)に...
柳田国男 「海上の道」
...たとえば岩礁(がんしょう)に生(は)えている痩(や)せ松(まつ)か...
吉川英治 「新書太閤記」
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