...浪の音と磯の香に犇々(ひしひし)と身を包まれて...
石川啄木 「漂泊」
...(容疑者の烏山(からすやま)と磯谷(いそたに)と犬塚(いぬつか)――すると...
海野十三 「キド効果」
...磯まの小屋のおとづれに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...ナヴァラナが磯辺で甲斐甲斐しく海獣の料理をする場面も興味の深いものである...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...磯野の寄りついて来るのを...
徳田秋声 「足迹」
...そこで磯谷の噂なども...
徳田秋声 「黴」
...」磯貝は悪く気を廻していたが...
徳田秋声 「縮図」
...しかしわたくしは橋の欄干に身を倚(よ)せ、見えぬながらも水の流れを見ようとした時、風というよりも頬(ほほ)に触(ふ)れる空気の動揺と、磯臭い匂と、また前方には一点の燈影(とうえい)も見えない事、それらによって、陸地は近くに尽きて海になっているらしい事を感じたのである...
永井荷風 「放水路」
...増鏡磯吉の大神楽と...
中里介山 「大菩薩峠」
...磯五郎の筆蹟ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのあとに磯目と苫屋がついている)沓掛の...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...磯目 構わねえで少しも早く仕事にかかろうぜ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...香代 え? ……(はじめてお磯がからんで来る訳がわかつて...
三好十郎 「地熱」
...やはり薩摩の海辺で見た磯鵯の挙動と...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...四その場所は磯部から北へ...
山本周五郎 「失蝶記」
...磯(いそ)へ出ませう...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...当然――海後磋磯之介の旗岡巡査は...
吉川英治 「旗岡巡査」
...波の寄せている磯まではほんの十間もないほどの僅かに平たい谷間で...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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