...もつとも丹後の荒磯の風流人ぢや無理もないがね...
太宰治 「お伽草紙」
...私の心は千里はなれた磯(いそ)にいて...
太宰治 「もの思う葦」
...磯(いそ)に波が砕けるように...
谷崎潤一郎 「細雪」
...初夏の食卓に磯の香が...
種田山頭火 「其中日記」
...磯野の寄りついて来るのを...
徳田秋声 「足迹」
...磯野に厭味を言ってからお増を詰(なじ)った...
徳田秋声 「足迹」
...お銀の話でここへ磯谷とよく一緒に来たということが...
徳田秋声 「黴」
...大磯と、小田原の間、松並木つづきで、左手に、遠く、海が白く光っている所であった...
直木三十五 「南国太平記」
...私の大磯の私邸によこされた...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...啄木の有名な「東海の小島の磯の……」の歌だって...
野村胡堂 「胡堂百話」
...磯山清兵衛氏に飛びかかり...
福田英子 「妾の半生涯」
...「貴方は磯と結婚する前に恋をしたことがあるでせう...
牧野信一 「ランプの明滅」
...磯のほうへ戻っていった...
山本周五郎 「青べか物語」
...「磯部庄左衛門(いそべしょうざえもん)といって...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...磯石に腰かけこんで...
吉川英治 「私本太平記」
...御崎(おんざき)の磯(いそ)である...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...御舎弟の磋磯之介様が...
吉川英治 「旗岡巡査」
...其處から路もない磯づたひを歩いて入江に沿うた一つの村に出た...
若山牧水 「樹木とその葉」
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