...最近会社の売り上げが磨滅している...
...長年使い込んだ靴の底は磨滅していた...
...其木からが千年も經てば磨滅もする風化もする...
會津八一 「拓本の話」
...けばが磨滅しててらてらと光っている...
梅崎春生 「狂い凧」
...この鉄片はとにかく靴のかかとの磨滅(まめつ)を防ぐために取り付けたものには相違ない...
寺田寅彦 「試験管」
...また物体の磨滅(まめつ)の現象からも...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...いふまでもなく原版刷りの活字は激しく磨滅して使用に堪へなくなり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...彼れは日本憲政史上に永久磨滅す可からざる千古の格言を留めぬ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...時がたてば死刑を磨滅してしまうはずである死刑の弁護者らは死刑がどんなものであるかをよく考えてみなかったのではないか...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...思想の磨滅(まめつ)はめったに見出されなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして自分の生命が磨滅(まめつ)してしまった今では...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...怒りなどという感情はいじけた此の男の中から疾(と)うに磨滅し去っていて今は少しの痕跡さえ見られない...
中島敦 「南島譚」
...一角(いっかく)を磨滅(まめつ)して...
夏目漱石 「草枕」
...そのうち磨滅した部分は今もそのまま残っている...
野上豊一郎 「パルテノン」
...図引きのなかの歯車の一つがひどく磨滅しています...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...もう磨滅しかけた碑銘を讀み分けてゐた女が突然言つた...
堀辰雄 「生者と死者」
...こう動し安定を保とうとしているうちに車軸は変な磨滅をして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこで立ちくされるか磨滅するか何らかの業績をのこすかおそるべき時代であり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これは人間の通ったアトの僅かの磨滅の重なり合いがそう見えるので...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...大壁のうちでは北大壁(北側左)がほとんど磨滅し...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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