...最近会社の売り上げが磨滅している...
...長年使い込んだ靴の底は磨滅していた...
...餘り屡拓本を取つた爲に石が磨滅して仕舞ふといふことは珍らしく無いからである...
會津八一 「拓本の話」
...この大きな力は嘗(かつ)て磨滅したことがない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...この鉄片はとにかく靴のかかとの磨滅(まめつ)を防ぐために取り付けたものには相違ない...
寺田寅彦 「試験管」
...靴底と地面との衝撃の結果として靴底が磨滅されるおかげで...
寺田寅彦 「試験管」
...フランクリンの古活字はたちまち磨滅し...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...独特な性格は磨滅(まめつ)してゆく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私の歯は磨滅(まめつ)しています...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...アの字の下半分が磨滅して...
豊島与志雄 「地水火風空」
...磨滅した文字(もんじ)の一ツ一ツを捜(さぐ)り出して行くやうな心持で...
永井荷風 「虫干」
...石刻の文字が磨滅してよく読み抜けないでいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...磨滅する性質のものだ...
中原中也 「夭折した富永」
...恐ろしく磨滅(まめつ)して来た...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...脆(もろ)い石質だとみえて石の面が殆(ほと)んど磨滅していて...
堀辰雄 「花を持てる女」
...すつかり磨滅した中にもなほ限りなく美しく...
堀辰雄 「日時計の天使」
...矢筈(やはず)に磨滅(まめつ)されたる墨片は...
宮崎湖処子 「空屋」
...その底と踵が著しく磨滅しているのは...
夢野久作 「暗黒公使」
...」矢代は広広とした横幅の石段の磨滅した傾斜の部分を選びながら呟いた...
横光利一 「旅愁」
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