...最近会社の売り上げが磨滅している...
...長年使い込んだ靴の底は磨滅していた...
...目も鼻も口も、磨滅して、のっぺらぼうで、それが無人の境にチョコンと立っている姿を見た時は、私はギョッとして思わず立止った程である...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...結局磨滅(まめつ)しやすいということと同じことになるのではないか...
寺田寅彦 「試験管」
...フランクリンの古活字はたちまち磨滅し...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...身体が磨滅(まめつ)して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時の磨滅(まめつ)力にたいして自分の保全をつとめるようになる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もう磨滅しきった朧な仏の立像が...
豊島与志雄 「地水火風空」
...表面いかにも磨滅(まめつ)され痛められてはいるが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その破損(はそん)磨滅(まめつ)の彫刻が...
永井荷風 「曇天」
...もう大ぶ磨滅したから...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...怒りなどという感情はいじけた此の男の中から疾(と)うに磨滅し去っていて今は少しの痕跡さえ見られない...
中島敦 「南島譚」
...さほど好奇心の磨滅を齎(もたら)さなかったことを...
中島敦 「光と風と夢」
...そのうち磨滅した部分は今もそのまま残っている...
野上豊一郎 「パルテノン」
...脆(もろ)い石質だとみえて石の面が殆(ほと)んど磨滅していて...
堀辰雄 「花を持てる女」
...二人がした悪事が年所を経ても磨滅せず...
南方熊楠 「十二支考」
...この磨滅は岩山の向うの岩だらけの波打際まで続いているので...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...磨滅を防ぐためと支棒の作用の堅確を期するため...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...大壁のうちでは北大壁(北側左)がほとんど磨滅し...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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