...すなはち、「貞伝和尚は、今別の新山甚左衛門の子で、早く弘前誓願寺に弟子入して、のち磐城平、専称寺に修業する事十五年、二十九歳の時より津軽今別、本覚寺の住職となつて、享保十六年四十二歳に到る間、其教化する処、津軽地方のみならず近隣の国々にも及び、享保十二年、金銅塔婆建立の供養の時の如きは、領内は勿論、南部、秋田、松前地方の善男善女の雲集参詣を見た...
太宰治 「津軽」
...磐城(いわき)と常陸(ひたち)の境に...
田山録弥 「行つて見たいところ」
...渡島、陸奧、羽後、磐城、岩代、下總、常陸、武藏、信濃、就中(なかんづく)多く出でたるは陸奧龜ヶ岡なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...西は重疊(ちようでふ)たる磐城(いはき)の山に雲霧白く渦まいて流れて居る...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...江戸を中心としては静岡地方――それから常陸(ひたち)から磐城(いわき)岩代(いわしろ)へかけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...磐城の連山の雲霧の彼方(かなた)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...この磐城平(いわきだいら)を分岐点として...
中里介山 「大菩薩峠」
...磐城平から海岸通りを北走する七兵衛の姿を認めたのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...日持の弟子日圓は磐城に...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...又五祖の安國上人は磐城より陸前迄遊行した...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...磐城平侯内藤政樹も数学に長じた人である...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...昔陸奥に磐城判官正氏と云ふ人があつた...
森鴎外 「歴史其儘と歴史離れ」
...昔から磐城の国の相馬焼(そうまやき)は有名でありました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...この町は陸前ではなく磐城の国に属します...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...武蔵都筑(つづき)郡二俣川(ふたまたがわ)村大字二俣川字榛(はり)ヶ谷(や)小字ドウマン谷同 北足立郡美谷本(みやもと)村大字内谷字大野小字堂満同入間(いるま)郡柳瀬(やなせ)村大字坂下字道満前相模愛甲郡依知(えち)村大字下依知字堂満坂磐城相馬郡金房村大字小谷字東満塚アイヌ語にはタ行濁音をもって始まる語は一つもないから...
柳田國男 「地名の研究」
...越後北蒲原(きたかんばら)郡亀代村大字次第浜字香々沢磐城(いわき)双葉(ふたば)郡大久村大字小久字加々部陸前加美(かみ)郡鳴瀬村大字下新田字下下下田(しもかがた)羽後由利郡下川大内村大字加賀沢陸中岩手郡滝沢村大字滝沢字加賀野盛岡の市外にもまた一箇処の加賀野という部落がある...
柳田國男 「地名の研究」
...羽後平鹿(ひらか)郡沼館村大字矢神磐城田村郡滝根村大字広瀬字矢大神丹波氷上(ひかみ)郡吉見村大字上田字矢神播磨多可郡津万村大字寺内字矢神石見那賀郡下松山村大字八神(やかみ)等のごとし...
柳田國男 「地名の研究」
...磐城相馬(いわきそうま)郡ではカンカチグサという...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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