...何といっても隅田河原(すみだがわら)の霞(かすみ)を罩(こ)めた春の夕暮というような日本民族独特の淡い哀愁を誘って日本の民衆の腸(はらわた)に染込(しみこ)ませるものは常磐津か新内の外にはないと反対した...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...我らはすなわち大磐石の上に立って安らかなのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...嗚呼鉄(くろがね)の筆と鉛(なまり)とをもて永く磐石に鐫(えり)つけおかんことを...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...常磐町(ときわちょう)の常磐亭であった...
永井荷風 「雪の日」
...江戸で名の知れた常磐津(ときわず)の岸沢文左衛門(きしざわもんざえもん)の息子だった...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...磐井郡中山大風澤に著陣...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...榊磐彦来り、鉄道病院へ連れてって呉れる、耳鼻科で診て貰ふ、別に手当の要なしとあって安心する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これに対して安部井磐根君...
穂積陳重 「法窓夜話」
...此年棠軒三十八、妻柏三十七、子平安十三、三郎二つ、女長十八、良十六(以上福山)、磐安二十三、弟平三郎十一、姉国二十八、安二十、柏軒の妾春四十七であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...常磐座へかかっていた沢村海老蔵一座に話してみたところ...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...初日前の常磐座、空っぽの舞台を見せてこれが劇場とおぼつかなくも説明...
山本笑月 「明治世相百話」
...常磐木ならでは野に青い物は無い...
横瀬夜雨 「春」
...だから古典平家の序章にはいるまでに「新・平家物語」では「ちげぐさの巻」「九重の巻」「ほげんの巻」「六波羅行幸の巻」「常磐木の巻」と古典にない部類が加えられ「石船の巻」や「みちのくの巻」以外に...
吉川英治 「随筆 新平家」
...その母なる人はもと九条院の雑仕女(ぞうしめ)であった常磐(ときわ)御前で...
吉川英治 「源頼朝」
...清水寺の観音堂を出てから幾日幾夜、常磐は、われながら、――よくぞ生きて...
吉川英治 「源頼朝」
...そのうちにも、お館の義朝様には、お首となって、東獄の門前へ曝(さら)し物にはなるし」「…………」「知っているか、常磐」「はい...
吉川英治 「源頼朝」
...それが、常磐であった...
吉川英治 「源頼朝」
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