...或は又自動車の中から(その時は妻子とも一しょだった)常磐橋界隈(ときわばしかいわい)の火事を見たりしていた...
芥川竜之介 「歯車」
...その力は磐石糊(ばんじゃくのり)のように腹の底にひっついていて...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...磐戸を閉じて幽居す...
高木敏雄 「比較神話学」
...すると常磐木の繁(しげ)り...
永井荷風 「監獄署の裏」
...曇った常磐木(ときわぎ)の影が映る時のようである...
夏目漱石 「三四郎」
...常磐津(ときわず)の三味線をとって...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...門人大槻磐水(おおつきばんすい)先生に贈りたるものなり...
福沢諭吉 「蘭学事始再版序」
...柏軒の子徳安磐にも此遺伝があつたさうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...十三年四月四日徳の姉良(よし)が所謂又分家の磐(いはほ)に嫁した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この地の常磐座の持主で...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...良人が常磐座で月形半平太をうって居りました時は二度も御覧になられたとか...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...ただちに二条の馬場殿(うまばどの)(一説には常磐井殿の内)へ拘禁されたとまでは世間へも知れていたが...
吉川英治 「私本太平記」
...……常磐(ときわ)のふところに抱かれて...
吉川英治 「親鸞」
...これはぼくの「新・平家」の中にも出てくる常磐の母性愛とか...
吉川英治 「随筆 新平家」
...岩磐の尖りや石ころもなく...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「常磐(ときわ)さま...
吉川英治 「源頼朝」
...……常磐さま」音羽の滝も氷柱(つらら)になっていた...
吉川英治 「源頼朝」
...六条の常磐でござりまする...
吉川英治 「源頼朝」
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