...碾(ひ)き立ての麥粉を...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...「八銀貨! 八銀貨! 八銀貨! 八銀貨! 八銀貨!」と小さな碾臼(ひきうす)のる音のように切間もなく変化もなしに続けた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...だしぬけに碾茶の茶碗を私の方へのべてよこした...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...あいつがねえ」白馬驕不行の碾茶の茶碗は流石(さすが)にてれくさい故をもってか...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...……それから碾割(ひきわ)りソバがと……(間)馬車の鈴...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...碾割の方は桝目(ますめ)にして格別殖えも減りもしないが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...ここに破風と云うのは大麦の碾割(ひきわり)のことである...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...訟を聴きつつ茶を碾くのは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...板倉重宗が茶を碾(ひ)いたのも...
穂積陳重 「法窓夜話」
...何処かで臼を碾くような鈍い音がすると共に...
牧逸馬 「運命のSOS」
...碾割麦(ひきわりむぎ)は非常に高価なので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...まだ外に変ったお餅はありませんか」お登和「大豆を生のまま碾臼(ひきうす)で挽(ひ)いてそれを二升に五勺(しゃく)位な割で海鼠餅(なまこもち)に搗き込みますと乾きが悪うございますけれども...
村井弦斎 「食道楽」
...碾茶(ひきちゃ)を少し加えましたから殊(こと)にお美味(いし)いでしょう...
村井弦斎 「食道楽」
...これはどうしたのだね」主人「それは粉屋へ頼んで先ず玄米を細(こまか)く碾(ひ)かせて...
村井弦斎 「食道楽」
...もし洗えば天日(てんぴ)で干すと碾(ひ)きにくいから水を切って塗物(ぬりもの)の箱へ入れて乾かすのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...晩年に国を去って東京に出た頃から碾茶(ひきちゃ)を止(や)めて...
森鴎外 「カズイスチカ」
...かあちゃんが碾割(ひきわり)(麦)を買うのに足りなかったので...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...粉に碾(ひ)いて作ったということだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
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