...この時聞ゆる單調なる物音は粉碾車(こひきぐるま)の轢(きし)るなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...穀物を碾(ひ)く臼は手で廻すのだが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...昇のは碾(ひ)き臼(うす)の上石(うはいし)の樣だと思ふ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...碾臼(ひきうす)の様に頑固で逞しい四対(よんつい)の聯結主働輪の上に...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...だしぬけに碾茶の茶碗を私の方へのべてよこした...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...」白馬驕不行の碾茶の茶碗は流石にてれくさい故をもつてか...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...あいつがねえ」白馬驕不行の碾茶の茶碗は流石(さすが)にてれくさい故をもってか...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...……それから碾割(ひきわ)りソバがと……(間)馬車の鈴...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...碾臼の石見る如き巨大の打撃盾碎き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...つまり大麦の碾割が三角形になって居る...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...茶を碾(ひ)きながら障子越に訟(うったえ)を聴くのであった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...板倉重宗が茶を碾(ひ)いたのも...
穂積陳重 「法窓夜話」
...何処かで臼を碾くような鈍い音がすると共に...
牧逸馬 「運命のSOS」
...碾割麦(ひきわりむぎ)は非常に高価なので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...○本文にある碾茶の軽便アイスクリームは牛乳二合へ砂糖大匙四杯を入れて湯煎になしコルンスターチ大匙八分目を水に溶かして入れ能く煮て火より卸し冷めたる所にて碾茶小匙三杯を玉の出来ぬよう混ぜながら少しずつ徐(しず)かに加えて本文の如く器械にて寄せるなり...
村井弦斎 「食道楽」
...碾茶(ひきちゃ)を少し加えましたから殊(こと)にお美味(いし)いでしょう...
村井弦斎 「食道楽」
...その臼はすべて手杵(てぎね)であった(碾磑(てんがい)の輸入はかなり古いけれども...
柳田国男 「木綿以前の事」
...粉に碾(ひ)いて作ったということだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
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