...この時聞ゆる單調なる物音は粉碾車(こひきぐるま)の轢(きし)るなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...昔は茶臼を碾きながらの読書もあつた...
市島春城 「読書八境」
...昇のは碾(ひ)き臼(うす)の上石(うはいし)の樣だと思ふ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...碾臼(ひきうす)...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...碾(ひ)き立ての麥粉を...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...イーストなしのライ麦とトウモロコシの碾割(ひきわり)...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その男が赤毛氈の縁台のまんなかにあぐらをかいて坐ったまま大きい碾茶(ひきちゃ)の茶碗でたいぎそうに甘酒をすすりながら...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...あいつがねえ」白馬驕不行の碾茶の茶碗は流石(さすが)にてれくさい故をもってか...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...碾割の方は桝目(ますめ)にして格別殖えも減りもしないが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...ここに破風と云うのは大麦の碾割(ひきわり)のことである...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...板倉重宗が茶を碾(ひ)いたのも...
穂積陳重 「法窓夜話」
...○本文にある碾茶の軽便アイスクリームは牛乳二合へ砂糖大匙四杯を入れて湯煎になしコルンスターチ大匙八分目を水に溶かして入れ能く煮て火より卸し冷めたる所にて碾茶小匙三杯を玉の出来ぬよう混ぜながら少しずつ徐(しず)かに加えて本文の如く器械にて寄せるなり...
村井弦斎 「食道楽」
...この外(ほか)に碾茶(ひきちゃ)のホンザーもあります...
村井弦斎 「食道楽」
...まだ外に変ったお餅はありませんか」お登和「大豆を生のまま碾臼(ひきうす)で挽(ひ)いてそれを二升に五勺(しゃく)位な割で海鼠餅(なまこもち)に搗き込みますと乾きが悪うございますけれども...
村井弦斎 「食道楽」
...碾茶(ひきちゃ)を少し加えましたから殊(こと)にお美味(いし)いでしょう...
村井弦斎 「食道楽」
...その臼はすべて手杵(てぎね)であった(碾磑(てんがい)の輸入はかなり古いけれども...
柳田国男 「木綿以前の事」
...かあちゃんが碾割(ひきわり)(麦)を買うのに足りなかったので...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「豆を碾(ひ)いてながしただけでは...
山本周五郎 「日本婦道記」
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