...利害の大関係ある余の自国に関する余の観念は他国人のこの国に対する観念よりも健全にして確実なりと信ずるは決して自身を賞揚するのはなはだしきものというべからざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...上杉へ確実な嫌疑を向ける事は結局出来なくなるのです...
大阪圭吉 「花束の虫」
...そして同時に確実な充実感を俺にもたらしていた...
高見順 「いやな感じ」
...不確実な報告を差し上げますくらいならば...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...そうしてそういう確実なる知識の上に立って始めて支那に対する正しいはたらきができるはずである...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...すべての人によって極めて明証的でまた確実なものとも看做(みな)されておりますとはいうものの...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それとも私が後になって偽であるとわかったところの多くのものを他の時には真にして確実なるものと看做したということででもあろうか...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それでこれらもすべて現在の確実な事実としての名だけを採る事にする...
寺田寅彦 「火山の名について」
...ここにはウェセクス賞杯戦に出る馬が二頭いる――白銀と栗毛と――お前さん確実な予想を教えてくれませんかね...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...朗々と音を挙げていることは確実なのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは確実な出版社の企画で...
原民喜 「永遠のみどり」
...確実な点で劣らず...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...検挙および裁判が確実な物的証拠を基礎として行われ...
平林初之輔 「日本の近代的探偵小説」
...確実な情報筋からは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...この生の蔑視以上に確実な人間的根拠をもったことがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私と彼女とのただひとつ確実な関係...
山川方夫 「演技の果て」
...更にその危険の不確定的性質と不確実な価値とに比例して...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...しかし私がもう五十年生きることは確実なのか...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
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