...それがますます繰返されることによって社会にはおのずから確固たる信念が始めて保持されるに至るであろうからである...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...倫理学の確固たる基が定まるのであろう...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...精神に確固たる自信が無く...
太宰治 「花吹雪」
...これらの根拠が十分に確固たるものであるかどうかを検べてみよう...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...何か確固たる目標を見据えることもなく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...おまえは人間の良心を永久に慰める確固たる根拠を与えないで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...自信にみちた荘重な確固たる目つきに...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...「生徒を預つてゐる身」とは甚だ確固たる信条(?)ではないか...
中原中也 「引越し」
...これは直ぐにも實行力のある人の仕事であるから、確固たるもので、早晩實現されるものに相違ない...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...確固たる精神で有明荘に赴いたのです...
久生十蘭 「魔都」
...次の幕はワンダワースで上演でしょう」「警部補は確固たる計画をお持ちで?」とベリントン大佐が尋ねた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...確固たる行動計画がなかったことに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...何か自身には女としての確固たる誇りを持つてゐるかのやうな自信と落つきを...
牧野信一 「小川の流れ」
...確固たる結果を示すであらうことを我々は理解しなければならない...
槇本楠郎 「プロレタリア童謠の活用に關する覺書」
...それがその生成の瞬間に於て既に自己自身の確固たる存立性をもち...
三木清 「歴史哲學」
...確固たる信心は、不動産のもっとも確かなるものたり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...確固たるものになった...
吉川英治 「三国志」
...確固たる確信の根とはならないのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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