...後者を選ばずにゐられないのは俺の性格の中に確固たる客觀性があるからである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それがますます繰返されることによって社会にはおのずから確固たる信念が始めて保持されるに至るであろうからである...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...精神に確固たる自信が無く...
太宰治 「花吹雪」
...確固たる信念と熾烈なる熱情となつて軈て...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...達意な文学的表現能力と確固たる叙述内容とを結びつける技能に於ては...
戸坂潤 「思想としての文学」
...このためには確固たる目的を立てて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...おまえは人間の良心を永久に慰める確固たる根拠を与えないで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...確固たる古代の掟(おきて)を捨てて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...わたしはそれだけの確固たる意志を持っていない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...また町の労働者間に確固たる地位を築きましたが...
豊島与志雄 「立札」
...二年間の確固たる地位を約束したばかりでなく...
野村胡堂 「楽聖物語」
...近代音楽の形の上に確固たる礎石(そせき)を与えたばかりでなく...
野村胡堂 「楽聖物語」
...これは直ぐにも實行力のある人の仕事であるから、確固たるもので、早晩實現されるものに相違ない...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...確固たる精神で有明荘に赴いたのです...
久生十蘭 「魔都」
...この感じは目が覚めていくにつれ確固たる知識となった...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...人生の残りはファッションリーダーとして確固たる地位が築ける...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...「キミたち英国人はいろんな飲み物や晩餐については確固たる信念があるようだが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...それがその生成の瞬間に於て既に自己自身の確固たる存立性をもち...
三木清 「歴史哲學」
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