...それがますます繰返されることによって社会にはおのずから確固たる信念が始めて保持されるに至るであろうからである...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...先導者は先(ま)づ確固たる自信である...
伊藤野枝 「新らしき女の道」
...仲保者出現の確固たる希望を歌っているのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...イングランドを確固たる国家となし...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...確固たる一個の形躰を爲すものにあらざるや明か也...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...これらの根據が十分に確固たるものであるかどうかを檢べてみよう...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...何か確固たる目標を見据えることもなく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...日本ではまだ確固たる国家機構による宣伝機関(悪宣伝機関)さえ出来ていないことは...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...自信にみちた荘重な確固たる目つきに...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...また町の労働者間に確固たる地位を築きましたが...
豊島与志雄 「立札」
...さほど確固たる決意があるわけではない...
豊島与志雄 「憑きもの」
...二年間の確固たる地位を約束したばかりでなく...
野村胡堂 「楽聖物語」
...これは直ぐにも實行力のある人の仕事であるから、確固たるもので、早晩實現されるものに相違ない...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...ところが『ガリヴァ旅行記』に於ては小人島も巨人島も私の信ずる所によれば地球の表面に確固たる地域(ちゐき)を占め...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それがその生成の瞬間に於て既に自己自身の確固たる存立性をもち...
三木清 「歴史哲學」
...確固たる信心は、不動産のもっとも確かなるものたり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...確固たる方針を定め得なかったのも...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...確固たる確信の根とはならないのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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