...何とかして確乎たる職位を持たなくては永久性のある生活に就けないと感じました...
石川三四郎 「浪」
...心靈の存在に確乎たる裏打ちを施すのであつた...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...日常の生活には午前と午後との間には確乎たる境界があるごとくにみなして置く方が都合がよろしい...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...確乎たる土台を手に入れるまではアーチを築きはじめる気になれないのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...未だ確乎たる断案を下し得るの位置に達せず...
高木敏雄 「比較神話学」
...ただ剛毅なる精神と確乎たる生活の理念とをもっているものが...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...まだ確乎たるものがなかつたし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...何等確乎たる地盤をも有しなかった...
豊島与志雄 「理想の女」
...晉國の壓迫と太子の專横とに對して確乎たる處置を講ずる代りに...
中島敦 「盈虚」
...晋国の圧迫と太子の専横(せんおう)とに対して確乎たる処置を講ずる代りに...
中島敦 「盈虚」
...しかく確乎たるものではない...
中島敦 「狼疾記」
...確乎たるよりどころがないように思われる...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...確乎たる門地を打ち建てて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこには何等の確乎たる骨格がない...
萩原朔太郎 「青猫」
...より確乎たる理性の緻密さの故に流動ゆたかになる感性の追求に向けられるべきであり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...総じて確乎たる原理より出でざるものは安定ならず(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ここではこの制度が確乎たる社会秩序として...
和辻哲郎 「鎖国」
...かくして二十世紀の今日に確乎たる二様生活を行なわんがため...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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