...恐らくは確乎たる自己の出發點を獲得することが出來るであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...確乎たる思想上の根柢を有せざる實行の生活も亦空しい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...日本国体を信仰するものには戦争の絶滅は確乎たる信念でなければならぬ...
石原莞爾 「最終戦争論」
...光っていた時の始め終りには確乎たる境界があるごとくに感ずるが...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...日常の生活には午前と午後との間には確乎たる境界があるごとくにみなして置く方が都合がよろしい...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...そこには常に確乎たる進歩があるわけではない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ある確乎たる独創性が看守できた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...晉國の壓迫と太子の專横とに對して確乎たる處置を講ずる代りに...
中島敦 「盈虚」
...そこには何等の確乎たる骨格がない...
萩原朔太郎 「青猫」
...確乎たる境界線の設定せられたるものなく...
日野強 「新疆所感」
...大陸への確乎たる方策なくして何が出来よう...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...前後節を改めずして確乎たる者あれば以て足るべし...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...前後節を改めずして確乎たる者あれば以て足る可し...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...ジャガイモは断じて馬鈴薯そのものではないことは最も明白かつ確乎たる事実である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...確乎たる決意を口にしない日は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...自分永年の観察を以てすればこの三種は確乎たる別種でなく...
南方熊楠 「十二支考」
...より確乎たる理性の緻密さの故に流動ゆたかになる感性の追求に向けられるべきであり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...総じて確乎たる原理より出でざるものは安定ならず(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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