...併し凡人としての自覺の底にも猶確乎たる「人間」の自覺を保持することを知る者は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...日本国体を信仰するものには戦争の絶滅は確乎たる信念でなければならぬ...
石原莞爾 「最終戦争論」
...彼の確乎たる内心の信念がいまさら伯爵にどんな警告を与えたってむだだと教えるのであった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...確乎たる土台を手に入れるまではアーチを築きはじめる気になれないのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...到底確乎たる判断を下す能わざる場合に於ては...
高木敏雄 「比較神話学」
...未だ確乎たる存在を保ち得ずと称せらる...
高木敏雄 「比較神話学」
...ただ剛毅なる精神と確乎たる生活の理念とをもっているものが...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...後者は「この世界を絶対信頼に値する・確乎たるものと信じたい」という・その逆の――つまり...
中島敦 「狼疾記」
...自分などにはその一端すら理解できないような・大きな・確乎たる存在に身を任せたい」という・小さい者の恐怖から生れた・棄鉢(すてばち)的な強い願望だった...
中島敦 「狼疾記」
...腹に確乎たる覚悟と信念とさえあるならば...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...大陸への確乎たる方策なくして何が出来よう...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...遂には社会主義の全問題を解決することによりて確乎たる正義の基礎をすゑつけること...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...前後節を改めずして確乎たる者あれば以て足るべし...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...多くの実験者に依つて必らず確乎たる実証が挙げられる事を信ずる...
牧野信一 「心悸亢進が回復す」
...宇宙に於ける確乎たる一大事実なり...
牧野信一 「痴想」
...確乎たる決意を口にしない日は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...而れども吾人は爰に確乎たる信用を以て...
山路愛山 「英雄論」
...確乎たる良策が立つなら...
吉川英治 「三国志」
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