...恐らくは確乎たる自己の出發點を獲得することが出來るであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...日本国体を信仰するものには戦争の絶滅は確乎たる信念でなければならぬ...
石原莞爾 「最終戦争論」
...光っていた時の始め終りには確乎たる境界があるごとくに感ずるが...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...到底確乎たる判断を下す能わざる場合に於ては...
高木敏雄 「比較神話学」
...まだ確乎たるものがなかつたし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...各党各派孰れも確乎たる一大主義を有するなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...晉國の壓迫と太子の專横とに對して確乎たる處置を講ずる代りに...
中島敦 「盈虚」
...腹に確乎たる覚悟と信念とさえあるならば...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...そこには何等の確乎たる骨格がない...
萩原朔太郎 「青猫」
...定律詩の如き強壯にして確乎たる魅力を示すことがない...
萩原朔太郎 「青猫」
...背後に確乎たる一つの社会的基盤が脈づいている...
服部之総 「福沢諭吉」
...彼自身が苦しい羽目に立つようなことになると――そんな人格などはどこかへ雲がくれをしてしまうのだ! その確乎たる人物が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...大陸への確乎たる方策なくして何が出来よう...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...事件が展開してゆくための確乎たる地盤が与へられる...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...はじめて民権の確乎たるものをも定立するを得べきなり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...確乎たる決意を口にしない日は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...確乎たる収入の予算もないに...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...確乎たる良策が立つなら...
吉川英治 「三国志」
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