...確乎たる思想上の根柢を有せざる實行の生活も亦空しい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...日本国体を信仰するものには戦争の絶滅は確乎たる信念でなければならぬ...
石原莞爾 「最終戦争論」
...あるいは社会問題としての癩に貢献する確乎たる自信がないかぎり...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...そこには常に確乎たる進歩があるわけではない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...各黨各派孰れも確乎たる一大主義を有するなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...確乎たる事実だったのである...
豊島与志雄 「理想の女」
...晋国の圧迫と太子の専横(せんおう)とに対して確乎たる処置を講ずる代りに...
中島敦 「盈虚」
...後者は「この世界を絶対信頼に値する・確乎たるものと信じたい」という・その逆の――つまり...
中島敦 「狼疾記」
...自分などにはその一端すら理解できないような・大きな・確乎たる存在に身を任せたい」という・小さい者の恐怖から生れた・棄鉢(すてばち)的な強い願望だった...
中島敦 「狼疾記」
...確乎たる門地を打ち建てて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...定律詩の如き強壯にして確乎たる魅力を示すことがない...
萩原朔太郎 「青猫」
...前後節を改めずして確乎たる者あれば以て足るべし...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...前後節を改めずして確乎たる者あれば以て足る可し...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...確乎たる収入の予算もないに...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...この手紙は確乎たるものを語っていると共に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ここではこの制度が確乎たる社会秩序として...
和辻哲郎 「鎖国」
...今や確乎たる地歩を占めているかのように見えた...
和辻哲郎 「鎖国」
...かくして二十世紀の今日に確乎たる二様生活を行なわんがため...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??