...確かなことは覚えていない...
芥川龍之介 「仏蘭西文学と僕」
...園長は確かにこの潜(くぐ)り戸(ど)をぬけて此の室へ入られたようです」「表へ出られた物音でも聞かれましたか」「いえ...
海野十三 「爬虫館事件」
...明智氏は確かに部屋にいる筈だというので...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...「……でも確かに...
大阪圭吉 「死の快走船」
...従ってまったく虚構であり虚妄であるというほど新しいものを案出するとしても確かに少くとも彼等がそれを構成する色は真なるものでなければならないのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...バーグレーヴ夫人も確かにヴィール夫人の持病が起こって来たものと思い違いをしたのである...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...確かに中外に對する重鎭たらむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...祖父は確かに言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一番確かのようじゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...確かに俺たちにもよく解(わか)る...
中島敦 「悟浄歎異」
...氷晶が出来ることは確かなのであるが...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...確か竜居秘書だつたと思ふ...
二葉亭四迷 「旅日記」
...「確かに見ました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...確かに、オウオソ基督教会の長老アドルフ・ホテリングが小川の岸で少女を惨殺するところを夢に見ました」刑事達は苦笑した...
牧逸馬 「双面獣」
...たんぽぽ位ひの区別がつけば僕の眼は確かといふものさ...
牧野信一 「駆ける朝」
...そしてスペインで穀物の栽培価格または通常価格と称し得るものが英蘭(イングランド)よりも遥かに低いことは確かであるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それは確かに早春のことであった...
水上滝太郎 「山の手の子」
...それは浅井方の一将とみたので久作が、「敵だな!」と、確かめると、「当然ッ」と、喚(わめ)きながら、相手は、やにわに槍をしごいて、突いて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
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