...「伊達様(だてさま)」「津軽様(つがるさま)」などといふ大名屋敷はまだ確かに本所の上へ封建時代の影を投げかけてゐた...
芥川龍之介 「本所両国」
...その深さを確かめる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...また氣は確かだが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...義雄の樺太に於ける位置は一層確かになるにきまつてゐるから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「確か八十一ぢやつたかな...
薄田泣菫 「茶話」
...音の起ってくる原因を確かめようとしていた...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...彼は他の石と叩きくらべてみていよ/\それを確かめ得た...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...これは確かな事実です...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...確かに、幕府などは、父を差置いて、万事、わしと談合をしに来る...
直木三十五 「南国太平記」
...請人(うけにん)は確かだ」これでは一向に要領を得ません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――晝の着物でないことは柄や帶の樣子でも確かだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...確かに、セント・ジョン・リヴァズは――假令(たとへ)その生活は清淨な、良心的な、眞劒なものであつても――まだ我々の測(はか)り得ぬあの、神の平和を見出してはゐないのだ、彼は碎けた偶像と、失はれた樂園に對する人知れぬ切(せつ)ない未練を持つてゐる私と同じくそれを見出してはゐないのだと思つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...白衣の女らしいぜ」確かに上を見れば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...それは確かでなくとも想像いたされることなのでございましたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...是は確かに今日のような集会において...
柳田国男 「木綿以前の事」
...光秀の急なる帰国の原因となったことは確かだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこには薄い字ではあったが確かに 1582. 1. 10 と書かれてあった...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
...確かにパウロから不当な取り扱いを受けた...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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