...しかし彼の自然を見る目に最も影響を与えたのは確かに本所の町々だった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...中産階級の革命家を何人も生んでゐるのは確かである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...今より二十四時間以内に問題の繭子夫人の隠匿(いんとく)場所又はその生死を確かめて本社調査部迄密報せられたる方に対し...
海野十三 「奇賊は支払う」
...そいつを上げる丈けの確かな証拠を掴んでいないのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「あれは確か匿名でしたつけ...
薄田泣菫 「茶話」
...あれは確か二十三年の春頃だつたと思ふ...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...確かにかの女はそれを見た...
田山録弥 「父親」
...ここかしこに無限に見出される数学の部分々々に就いては確かにそうである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...ガヴローシュはその第二の人影に確かな見覚えがあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...確かに、社会組織のどん底に、地面がつき泥濘(でいねい)が始まる所に、探索の歩を進め、濃い暗雲のうちをかき回して、明るみに出せば泥(どろ)のしたたるこの賤(いや)しい特殊語を、泥濘と暗黒との怪物の不潔な鱗(うろこ)のように見えるこのきたない単語を、追い回し引きとらえて生きたまま地上に投げ出すことは、おもしろい仕事でもなくまたたやすい仕事でもない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...地盤が確かりしてゐなければ...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...近く有形のものについて確かなる証拠を示さんに...
福沢諭吉 「日本男子論」
...確かに彼らの欠点である...
穂積陳重 「法窓夜話」
...原因と名附けられるのは確かにそれであろうか? いや...
松永延造 「職工と微笑」
...その耕作の自然的進歩を阻害するある事情が確かにある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼は確かにいささか意気銷沈(しょうちん)してしまっていた――もっともある程度まで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...」「大東製糖も確か十二月だったな...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...――その間には確かに大きい進歩が認められる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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