...当時文界の老将軍――佐久良(さくら)藩の碩儒(せきじゅ)で...
泉鏡花 「薄紅梅」
...古今の英雄の詩、美人の歌、聖賢の経典、碩儒の大著、人間の貴い脳漿を迸ばらした十万巻の書冊が一片業火に亡びて焦土となったを知らず顔に、渠等はバッカスの祭りの祝酒に酔うが如くに笑い興じていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...碩儒(せきじゅ)の淵叢(えんそう)たるゲルマン帝国のごとき...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...当時の碩儒(せきじゅ)すなわち徳川時代文学の開山たる藤原粛(しゅく)はその舟中の規約を作り与えて曰く...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...中に就き崔益鉉の如きは韓國屈指の碩儒と稱せらる...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...中に就き崔益鉉の如きは韓国屈指の碩儒と称せらる...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...清末の碩儒(せきじゅ)で...
中島敦 「斗南先生」
...その地の碩儒(せきじゅ)に就きて漢学を修め...
福田英子 「妾の半生涯」
...詔や草すべからず」と絶叫したる明朝の碩儒方孝孺(ほうこうじゅ)がある...
穂積陳重 「法窓夜話」
...われも人も肩を軋(きし)って後れじと専念する際にはいかな碩儒(せきじゅ)も自分特有の勘弁も何も出ないのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...また碩儒ライブニツと協力してベルリン学士会院を創立した偉人で...
南方熊楠 「十二支考」
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