...山々峰々が碧瑠璃の虚空へ宛然(さながら)定規など置いたように劃然と際立って聳えて見える...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...遥(はるか)に(高濶(こうかつ)なる碧瑠璃(へきるり)の天井を...
泉鏡花 「海神別荘」
...碧瑠璃園(へきるりえん)や徳富蘆花(とくとみろか)のようないい加減な通俗小説をえい方の標準にして俗悪な批評をするものが多いから」「どうもすみません」猫八はすました顔でちょッと頭を下げたので...
岩野泡鳴 「猫八」
...水と天と合して渾然たる一大碧瑠璃の世界を現出し...
近松秋江 「湖光島影」
...碧瑠璃(へきるり)で刻んだようなのもいる...
寺田寅彦 「柿の種」
...碧瑠璃(へきるり)になる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...大窓の明るく晴れた朝! 窓は濃い碧瑠璃にぬりつぶされて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...碧瑠璃(へきるり)の大空に瞳(ひとみ)ほどな黒き点をはたと打たれたような心持ちである...
夏目漱石 「琴のそら音」
...碧瑠璃海岸(コオト・ダジュウル)の春風(はるかぜ)を肩で切りながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...常春(とこはる)の碧瑠璃海岸(コオト・ダジュウル)へ向けて出発した...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...この冬は碧瑠璃海岸(コオト・ダジュウル)にふさわしい快適な生活ができると思ったのに...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...碧瑠璃海岸(コオト・ダジュウル)一帯に連る名だたる遊覧地...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...常春(とこはる)の碧瑠璃海岸(コオト・ダジュウル)に向けて巴里(パリー)を出発したが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...この碧瑠璃海岸(コート・ダジュール)にある無数のホテルを...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...自らは半人半馬降るものは珊瑚の雨と碧瑠璃の雨フアウスト第二部に人首馬身のヒロンがあるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...空は再び碧瑠璃に晴れ渡つた...
室生犀星 「愛の詩集」
...碧瑠璃園(へきるりえん)も武蔵を書いているというし...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...碧瑠璃園のもあるそうだし...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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