...僕 誰が矛盾と思ふものか? 一人の女を愛するものは古瀬戸(こせと)の茶碗を愛さないかも知れない...
芥川龍之介 「闇中問答」
...それからおかゆをお茶碗(ちゃわん)に半分ほどいただいた...
太宰治 「斜陽」
...いまは普通のお客と同じに店の青磁の茶碗...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...一杯の茶碗の湯の中でも...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...茶碗を掻い抱くように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...澁茶(しぶちや)一碗の設備もあり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...机の上に茶碗と箸(はし)を並べると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...茶碗に二三杯つづけて飲んでいたが...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...朱塗りの丸盆の上に椀と飯茶碗と香物がのせられ...
宮本百合子 「明るい海浜」
...少しずつ混ぜて拵えておいて釜(かま)の中へ少し水を入れて今の茶碗を三つでも四つでも置いて重い蓋を釜へ載せておよそ二十分位蒸します...
村井弦斎 「食道楽」
...その代り六十四碗の御馳走となれば一箸一匙(ひとはしひとさじ)といって一品を一箸かあるいは一匙より余計は食べないと極めてあります...
村井弦斎 「食道楽」
...所謂(いはゆる)餞は前に引いた短簡に見えてゐる茶碗かも知れない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「茶碗は高麗」と茶人たちはいつもいう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...茶碗酒を呷(あお)りながら...
山本周五郎 「陽気な客」
...当年の産物として三題ばなしの「魚屋茶碗」...
山本笑月 「明治世相百話」
...珈琲碗は飛び散っている...
夢野久作 「暗黒公使」
...呉海呉山の珍味は玉碗銀盤に盛られ...
吉川英治 「三国志」
...この世の名残に一碗(わん)の飯と酒が与えられ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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