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饗庭篁村 「木曾道中記」
...碎かれて始めて生きるタイプの人間だ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...潮の寄る瀬の浪の碎けるところを見れば遊んでいるシビ魚の傍に妻が立つているのが見える...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...碎いて小片として持ちかへることとせり...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...押寄する源氏に最後の一矢を酬いんと日夜肝膽を碎かるゝ事申すも中々の事に候へ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...及び之を打ち碎(くだ)くに用ゐしならんと考へらるる扁平石(へんぺいせき)(縁(ゑん)部に赤色料付着す)は遺跡(いせき)より發見(はつけん)されし事有るなり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...壯麗堅固のイーリオン,其城破り碎くべきわれの希望を打ち絶やす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...あるは城壁打ち碎く猛き*エニューオー...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ヂュウスの雷火身を碎き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...田園の 390富一齊に碎き去る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...もう少し碎いて言へば...
南部修太郎 「氣質と文章」
...そこの床にはうしろの頭蓋骨を打ち碎かれた老婆がうつ伏せに倒れてゐた...
南部修太郎 「死の接吻」
...何處かの羽目を踏(ふ)み碎(くだ)いても飛出したであらうが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一つだけは噛んでも碎いても構はぬが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...史料は其獨立の價値を失ひて既に他の史料によりて成れる觀念に更に零碎の知識を附與するに過ずして...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...其處に來れば人生の小(さゝ)やかな流は皆白く碎ける水泡やどう/\と鳴る音や渦卷や奔流の只中に碎け散つてしまふのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...米の精白の際に生ずる粉米碎け米もメカスといひ...
柳田國男 「食料名彙」
...それをきれに抱いて、道も誤たず、珠も碎かず、しかも孝行な子でさへあつた十郎左のごときは、典型的な葉隱武士といつてもよからう...
吉川英治 「折々の記」
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