...眞正に碎かれざる者であらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...彼はその教團の多くの兄弟のためにその身と心とを碎かなければならなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...岸で碎ける浪のしぶきと粉になつて散る雪とが交つて...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...岩に碎くるわが涙...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
... 300「心を碎く憤激に因りて彼等は鬪へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...多くの戰馬その濠を渡らんとして將帥の兵車の轅(ながえ)打碎き彼らを後に殘し去る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...江陵去りて行先は武昌夏口の秋の陣一葉(えふ)輕く棹さして三寸の舌呉に説けば見よ大江の風狂ひ焔亂れて姦雄の雄圖碎けぬ波あらく...
土井晩翠 「天地有情」
...この老婆もやつぱり頭蓋骨を碎かれ...
南部修太郎 「死の接吻」
...首から肩へかけて泥のやうに碎けてゐるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...微塵(みぢん)に碎(くだ)かれてしまつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの土に霜柱(しもばしら)の碎(くだ)けたのが交つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...至つて碎けた人柄です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頭を打ち碎いた徑一尺以上の大石臼は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眞つ逆樣に落ちて柘榴(ざくろ)のやうに頭を碎いて死んでゐたんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腦天(なうてん)を碎いた上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その仕事は愛を破られ望を碎かれたものゝ心の隙間(すきま)を充すには...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私はまつたく惱まされ打ち碎かれた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この植物(しよくぶつ)のうち岩(いは)の碎(くだ)けて積(つも)つた上(うへ)に生(は)えるものには花(はな)が赤(あか)くて紅緑(こうりよく)の葉(は)をもつた優美(ゆうび)なこまぐさや...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
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