...明日になつては命が枯れるか鏡が碎けるか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...眞正に碎かれざる者であらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...併し僕は無意識の偉大や碎かれたる心や自己沈潛を自分自身の十分領得してゐる境地として説いた覺えはない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...碎けたる石の間には...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...多角状のものは固形體を爲せし岩石の粉碎せられたるものにして...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...花の香碎く風をあらみ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...押寄する源氏に最後の一矢を酬いんと日夜肝膽を碎かるゝ事申すも中々の事に候へ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...そこで列を碎いて...
田山花袋 「道綱の母」
...碾臼の石見る如き巨大の打撃盾碎き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...あたりの樹木推し倒し根もとよりして打碎き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...路にあるもの皆碎け...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...とある神わが戰爭の謀らひを皆打ち碎き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...殘る隅なく粉碎してしまいたかったのだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...此うまで木ツ葉微塵に粉碎されたに觀ても...
中島徳藏 「巽軒先生喜壽の祝辭」
...「茶碗や水差しを碎(くだ)いたのは銀次ぢやない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...至つて碎けた人柄です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大輪の牡丹(ぼたん)が碎けたやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今の萬葉を學ぶ者萬葉を丸呑にせず萬葉歌人工夫の跡を噛み碎きて味はゞ明治の新事物も亦容易に消化するを得んか...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
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