...九一 靈光無二障碍一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...ゆくてのさきの障碍(さまたげ)を...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...君広長舌(こうちょうぜつ)を掉い無碍弁(むげべん)を恣にして頻に居士の耳を駭(おどろ)かす...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...自由なるべき吾人全人類の友誼的関係を阻碍(そがい)する...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...各自になんらの障碍(しょうがい)なく着々と進み得らるるかというに...
大隈重信 「現代学生立身方法」
...あまり無碍(むげ)に...
大隈重信 「平和事業の将来」
...防禦の方法として、物を投ずれば、此物変じて、障碍物となる...
高木敏雄 「比較神話学」
...障碍(しょうがい)物の現われぬ前(さき)から...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...トロースの馬原上を 105縱横無碍にかけり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...観念的にゴマ化して来た論点なのである(フィヒテの「障碍」...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...往々にして認識と思想との進歩発達を妨碍する当人だということだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...あらゆる率直な行動は障碍を受ける...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...きっと障碍が出来てくる宿命に生まれついてでも居るようだが...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...ミュンヘン一八八六年六月十日バイエルン公 ルイトポルド副署 国務顧問官 デリング伯爵同 内務大臣 リーデル男爵殿下の命により内務省大臣官房長 フォン・ノイマルルウドイヒ二世陛下の精神障碍にたいする臨床報告一、陛下ノ精神障碍に於ケル病状ハ甚ダシク進行シ居リ、経験上、パラノイア(精神錯乱)トシテ知ラレタル型ノモノニ属ス二、コノ型にアリテハ、緩慢、然モ漸次増悪スルモノナルヲ以テ、現状ヨリ見ルニ、久シキ以前ニ発病セラレタルモノナルコトヲ認メラルルガ、既ニ長年月ヲ経過シタル故ニ、治癒困難ナル状態ニアリ、猶、精神障碍ノ度ハ、日ヲ追ウニ従ッテ更に度ヲ加ウルモノト思惟セラル三、現状ニ於テ、御自身ノ意志ニヨル自由決定ハ全ク不可能ニシテ、御不予ノ状態ハ、御生涯ノ限リ、継続スベキ性質ノモノナリ以上は、侍医フォン・グッデン博士、宮中顧問官ハーゲン博士、国立医科大学教授グラスハイ博士、王室顧問官フープリヒ博士が宣誓の上陳述したものにして、本文に於ては、各方面より推察したる帰結を参酌補足し、これを一致の意見として添附す同日朝、ミュンヘンをはじめ各市町村の公報板に簡単な布告が貼りだされた...
久生十蘭 「泡沫の記」
...私は障碍物に躓(つまづ)いた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...文学者の頭脳は四畳半の古机にもたれながらその理想は天地八荒のうちに逍遙(しょうよう)して無碍自在(むげじざい)に美趣を求む...
正岡子規 「俳人蕪村」
...此障碍が除かれたやうに感じた...
森鴎外 「金貨」
...「無碍心」にそむいてしまう...
柳宗悦 「改めて民藝について」
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