...障碍と面爭してたじろがざる自信とを――持つ必要がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...亜米利加に於ける自由獲得の歴史に於ても多数者は常にその障碍(しょうがい)である...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...さういふことにかけては融通無碍の誉れを持つてゐた...
薄田泣菫 「独楽園」
...あいつはギシュ(社会主義者)だと眼をつけられたことも障碍(しょうがい)になった...
高見順 「いやな感じ」
...それに障碍物(しょうがいぶつ)がないので...
田中貢太郎 「焦土に残る怪」
...あらゆる障碍から...
田山録弥 「浴室」
...わが邦はむしろ武備的の運動をば障碍することあるも商業上の発達を激成するものなりといわざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...至るところに障碍がわだかまっている...
豊島与志雄 「今日の条件」
...如何なる障碍によって中断されるかも分らないのだ...
豊島与志雄 「自由人」
......
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...なるほど東山時代に交通の障碍が到る処に横わり...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...転入禁止も封鎖も大変な障碍物だつた...
原民喜 「氷花」
...ふき子の内身からは一種無碍(むげ)な光輝が溢れ出て...
宮本百合子 「明るい海浜」
...君の奔騰したリズムは縦横無碍に乱舞の極を尽した...
室生犀星 「愛の詩集」
...無碍(むげ)に斬って立退(たちの)くのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...十方無碍(むげ)の活眼でとる...
吉川英治 「大谷刑部」
...無碍(むげ)なる人の手を恐れるものにしろ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...人間の欲望は善の目的到達を妨げる障碍であって...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
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