...いろんな障碍を越えて通つて来た道を...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...いかめしい碍子(がいし)を(ね)じこんだりしたすえに...
海野十三 「振動魔」
...各自になんらの障碍(しょうがい)なく着々と進み得らるるかというに...
大隈重信 「現代学生立身方法」
...如何なる障碍(しょうがい)に遭遇するも決して悲観しない...
大隈重信 「我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか」
...さういふことにかけては融通無碍(むげ)の誉れを持つてゐた...
薄田泣菫 「春の賦」
...坪内先生のそれが「圓融無碍」であつたのも興味深く思はれる...
相馬御風 「獨愁」
...原上に縱横無碍に馳け走り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...融通無碍なるの統一たらん...
内藤湖南 「學變臆説」
...此(こ)の冒険の最初に横たわる非常な障碍(しょうがい)を発見しなければならなかった...
中島敦 「虎狩」
...有碍(うげ)の相(そう)かなしくもあるか何を求め何を失ひ歎(なげ)くかわれのこの人に寿(ことほぎ)あって...
長谷川時雨 「九条武子」
...主體の自己實現を可能ならしめるものはここでもむしろ同時に妨碍者なのである...
波多野精一 「時と永遠」
...多少の障碍となつても...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...そしてその鶴をもってこっちを見ている影(かげ)ももうどんどん小さく遠くなり電しんばしらの碍子(がいし)がきらっきらっと続いて二つばかり光ってまたとうもろこしの林になってしまいました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...少くとも私に対しては無碍(むげ)に通用するべきであり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「無碍(むげ)の美」と解すべきで...
柳宗悦 「民藝四十年」
...又は外部の障碍の排除などを考へ合せると...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...その大十方無碍の愛と...
吉川英治 「折々の記」
...さまざまな障碍物(しょうがいぶつ)の蔭などから覗いている...
吉川英治 「私本太平記」
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