...些細の障碍と戰ふに當つても血の膏を搾らなければならぬ勞苦と...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...全ての人工的障碍が打破せられなければならない...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...然しそれが結婚に伴ふ種々な障碍(しょうがい)を超えるのに...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...アイルランドで高位に就かせることの障碍と考えたのであろう...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...墨くろ/″\と圓融無碍の四大文字がいかにも圓融無碍の筆致で書かれ...
相馬御風 「獨愁」
...予(わし)が仕事(しごと)の妨碍(さまたげ)をばすまいぞよ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...却って本当の正しい批評をすることの障碍(しょうがい)になりはしまいか...
寺田寅彦 「二科会展覧会雑感」
...縱横無碍に原上を走り駈け行く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...大して障碍はなかった...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...悟空(ごくう)の闊達無碍(かったつむげ)の働きを見ながら俺(おれ)はいつも思う...
中島敦 「悟浄歎異」
...感情と意志の障碍はすこしも認められないことです...
久生十蘭 「ハムレット」
...妥協的な協同――即ち障碍を伴ふ協同への復歸か...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「非暴力」
...そしてもうどんどんその影は小さくなり電しんばしらの碍子がきらっきらっと続いて二つばかり光りこっち側の窓を見ますと汽車はほんたうに高い高い崖の上を走ってゐてその谷の底には川がやっぱり幅ひろく明るく流れてゐたのです...
宮沢賢治 「〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕」
...少くとも私に対しては無碍(むげ)に通用するべきであり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...榛軒は抽斎の読書を碍(さまた)ぐることを欲せなかつたので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...任運無碍(にんぬんむげ)の三昧境(さんまいきょう)を味い得たことにあるのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...それを前途の障碍(しょうがい)として取り越し苦労に病んでいる秀吉でもなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...往生ノ行ヲ妨碍(ボウガイ)セリ...
吉川英治 「親鸞」
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