...碌々(ろくろく)眠る事さえ出来ませんでしたが...
芥川龍之介 「妖婆」
...丁度客の顔をあたつて居た鶴吉は碌々見返りもしなかつた...
有島武郎 「お末の死」
...お八重は返事も碌々せず...
石川啄木 「天鵞絨」
...江漢系統の洋画家ですら西洋の新聞画をだも碌々(ろくろく)見たものが少なかった時代だから...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...夜も碌々(ろく/\)寝られねえに...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...人の前では碌々物も云へない位の風であつた...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...眉をしかめながら碌々口も利かないで...
豊島与志雄 「理想の女」
...なまじっか出来るなんて慢心して碌々準備をしなかったものだから...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...碌々あたりに注意もはらはず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...碌々人の云ふことも聞かないで偉さうな面ばかりしてやがら...
牧野信一 「鬼涙村」
...飽きもせず彼等は私の部屋に碌々とし続けた...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...不断はこせこせとしてゐるばかりで他人の顔を見ても碌々話も交さぬ癖に...
牧野信一 「サクラの花びら」
...碌々似てもゐやしねえぢやねえか...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...途上で出遇(であ)っても碌々(ろくろく)挨拶(あいさつ)も交(かわ)したことのないほどの間柄なのである...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...折角開いても碌々文字も読めなかつたのである...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...五体は碌々(ろくろく)と徒食して...
吉川英治 「三国志」
...栄(さか)うる者は自ら安々(あんあん)辱(はずかし)めらるる者は定めて碌々(ろくろく)南陽に隠君(いんくん)有り高眠臥(ふ)して足らずと...
吉川英治 「三国志」
...碌々(ろくろく)とあえぐ...
吉川英治 「三国志」
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