...それを書いた後、私は他の多くの蒐集を見たがそれ等は陶器、磁器、布地、刀剣、刀剣の柄や鞘についている細部品、署名、貨幣、石器玉、錦襴――これは切手蒐集に於るが如く、その小片を帳面にはりつける――、絵、画、書物、古い原稿、戸棚や僧侶の机のような古い家具、墨、硯、屋根瓦、漆器、金属の装飾品等である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...明けていうと、活東のその柳橋の番傘を随筆に撰んだ時は、――それ以前、糸七が小玉小路で蛙の声を聞いてから、ものの三十年あまりを経ていたが、胸の何処(どこか)に潜み、心の何処にかくれたか、翼なく嘴なく、色なく影なき話の種子は、小机からも、硯からも、その形を顕(あら)わさなかった、まるで消えたように忘れていた...
泉鏡花 「遺稿」
...小波のこの恋物語は硯友社外の私の耳にすらも早くから聞えていたほどかなりに評判されていた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...相共(あいとも)に提携して硯友社を組織した仲であった...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...それから自分の机から硯をひきよせ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...杉田村小野佐五右エ門が家にてかの船の木にて作りたる硯箱を見しに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...娘は棚の上の硯箱を下ろして葢を取る...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...たしかこの硯と一緒に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...硯(マヽ)貝掘りにでも行きたかつたがそれも中止しなければならなかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...硯の海で筆をなやしておりましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがてばちりと筆を擱く音がしてそれからかたりと硯箱の蓋を落す音がした...
長塚節 「隣室の客」
...墨や硯のことになると...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...墨のかすがこびりついた硯(すずり)と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...筆硯仍慚立策遅」を以て起してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...風字硯奇貧亦買...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...硯(すずり)や筆なんかを都合してもらえまいか」「いいとも...
山本周五郎 「さぶ」
...硯に向はぬ事も久しく成るのだ...
横瀬夜雨 「花守」
...そしてただ料紙と硯筥(すずりばこ)とを藤吉郎の前へ持って来た...
吉川英治 「新書太閤記」
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