...その虫もやはり硬い毛と針を持つてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...相変(あいかわ)らず石のように硬い姿勢を崩さないで...
海野十三 「暗号音盤事件」
...貴下のお国でも日本に対してすぐさま硬い決心をしてくださるでしょうね」「そうですねえ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...この硬い球は、原子核の頗(すこぶ)る大きいものだと思えばよろしい、わしが五年かかって特製したものだ...
海野十三 「共軛回転弾」
...やがて硬い丸いものが二つ三つ...
海野十三 「空中漂流一週間」
...水戸の硬い面を凝視した...
海野十三 「地球発狂事件」
...硬い床だけが残った...
海野十三 「地球要塞」
...カチカチカチッという硬いものをぶっとばす音だ...
海野十三 「○○獣」
...この外側は美しい建物で内部は硬いセメントで裏打ちをした広い部屋であり...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...硬い紐をば頸には感じ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...石炭のたき殻(がら)見たようにかさかさしてしかもいやに硬い...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...わたしは絶壁の硬い底の窪みの方にくつついてゐた...
原民喜 「鎮魂歌」
...イチボと同じように硬いだけ肉に好(よ)い味を持っています...
村井弦斎 「食道楽」
...蕎麦は硬い方がよいなどと通人のような「キザ」なことをいって...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...エジプト人の頭がペルシア人のそれよりもはるかに硬いことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...はたして硬いものがあるか軟らかいものがあるかを知らなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その硬い手の残虐さに対する憤りと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...飛行機の風よけは半端な時間に硬い雪のブロックを積むことから始まったのだが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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