...一寸した枝も――無数の硬い...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...彼女は今はもうゴツ/\の硬い骨の上をたゞ一枚の皮が覆ふてゐるにすぎないのでありました...
伊藤野枝 「白痴の母」
...たちまち小さな硬いものに触れた...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...船底はどのくらい硬いか...
海野十三 「軍用鮫」
...帆村荘六はこれまでにない硬い表情でそれを看守っていた...
海野十三 「地獄の使者」
...カチリと硬い物が当ったので...
海野十三 「西湖の屍人」
...「その大きい硬いものって...
海野十三 「大空魔艦」
...空中でよほど硬い大きな物体に衝突しなければならない筈……...
海野十三 「月世界探険記」
...木犀らしい硬い常緑の葉の繁みはどこにも見られなかつた...
薄田泣菫 「木犀の香」
...散髪の時に用いる硬い毛のブラシの...
太宰治 「パンドラの匣」
...その縁にごく硬い鋼鉄を当てると硬い方の鉄が容易に截断(せつだん)される...
寺田寅彦 「話の種」
...」どこか硬いところのある声で...
徳田秋声 「爛」
...古墨のごく硬いものは...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...若芽を包む硬い苞(ほう)でできていた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...我邦の人は折々君のように何でも硬い物の方が嚼(か)みしめて味があるというけれどもそれは野蛮風の食方(たべかた)で...
村井弦斎 「食道楽」
...硬いコンクリートの上に...
山川方夫 「非情な男」
...手百姓の爺(ぢい)さんの、汚(よご)れた、硬い、節(ふし)くれだつた手、ちよいと見ると、褐色(かつしよく)の、朝鮮人蔘(にんじん)の燻製(くんせい)のやうな手、おお、之(これ)がほんたうの労働の手、これがほんたうの祈祷(きたう)の手...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...糊(のり)の硬い法被を着た小者たちで...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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