...硬いこと重いことに於て正に世界一...
海野十三 「共軛回転弾」
...硬い歯の生えている口もあれば...
海野十三 「空中漂流一週間」
...ぱたぱたと板のように硬い風が...
海野十三 「大空魔艦」
...硬い口髭を逆立てたが...
豊島与志雄 「田舎者」
...硬い方の學問の内...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...いたずらをするつもりでも、からかってやるつもりでもなく、主膳としては、そのハミ出した肉の一片が、硬いか、やわらかいかを試みてみなければ、この食指が承知しないような慾求に駆られたものですから、全く本能的に、指先がそこへ触れたか、触れないか、自分でさえもわからなかった時に、低能娘がその点は存外鋭敏で、「あら、いやだ」と言われて、はじめて主膳としても、何だ大人げない、という気になったのですが、自分を見上げてながし目に睨んだ低能娘の眼を見て驚きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...悲しみの為か人造人間(ロボット)のような硬い表情をして居りますが...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...だが硬い骨の感触もある...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...しかしこの人の硬い心は彼の弱い心を傷つけずにそれに觸れることが出來なかつたのだ...
堀辰雄 「聖家族」
...細やかではあるが葉に沢山な毛が生えて毛の本に硬い点床(ムラサキ科の植物には普通にそれがある)があって...
牧野富太郎 「植物記」
...同じ萩の花でも光琳のは葉が硬いやうに見えて抱一のは葉が軟かく見える...
正岡子規 「病牀六尺」
...底は硬い粘土なんだ...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...うんうんいっておろす位の硬いものがいいのです...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...葉の厚い硬い山茶花に触(さは)る音は深深と遠い虫によく似てゐた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...全体が丈夫すぎるような硬いかんじがした...
室生犀星 「童話」
...硬いトップ・ボールだった...
山川方夫 「待っている女」
...「常陸びとの骨は硬いという...
山本周五郎 「新潮記」
...石のように硬い顔つきで...
山本周五郎 「柳橋物語」
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