...粗塩を前もって溶かしておいた必要量の水で硬いペーストにしたものがいわゆるダーラム辛子であって壺に入れて売られる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...「その大きい硬いものって...
海野十三 「大空魔艦」
...あれでは硬い壁に叩きつけられて...
海野十三 「大使館の始末機関」
...「これは少し硬いよ」と顏をしかめられたが瞬く間に其一杯は食べてしまはれて...
高濱虚子 「俳諧師」
...硬い中折を冠ったその姿を見ると...
徳田秋声 「足迹」
...凡てが球面で出来てる硬い弾力のある処女らしい肉体...
豊島与志雄 「二つの途」
...硬い緊張が弛(ゆる)む暇(いとま)なく再び彼女を襲って来た...
夏目漱石 「明暗」
...なほも硬い表情をしてゐた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...硬いさびついたようなひびきをこめて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...あから顔に半白の硬い水夫髯を貯えた肥大漢だったが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...しかし今度大原さんに差上げる時には生煮(なまにえ)の硬いのに致しましょう」と打笑う...
村井弦斎 「食道楽」
...蕎麦は硬い方がよいなどと通人のような「キザ」なことをいって...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...うんうんいっておろす位の硬いものがいいのです...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...短い硬い羽を有つ螻(けら)の姿に似た所から来たのであろう...
柳宗悦 「蓑のこと」
...舗道に硬いヒールの底をうちつけるようにして歩いていたさっきの女さえも...
山川方夫 「演技の果て」
...歯と歯とが硬い音を立てた...
山川方夫 「その一年」
...その上から自分のぴちぴちした硬い胸でもって...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...やや硬い感じを与えるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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