...はら/\して居る中に、その場合々々に応じて、一番危険な、一番破壊的な、一番馬鹿らしい仕打ちを夢中でして退(の)けて、後になつてから本当に臍(ほぞ)を噛みたいやうなたまらない後悔に襲はれるのだ...
有島武郎 「An Incident」
...破壊的な地震のことを思えば...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...宣伝の目的に子供までも使はねばならないと云ふ彼等の考への破壊的な事が何よりも先づ証拠立てられた...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...このうち13人は破壊的な熱(*意味不明)によって途中で死亡し...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...果ては絶望的破壊的な考へ方まで抱くに至るやうな例もままあるのは気の毒である...
高村光太郎 「開墾」
...破壊的なり...
太宰治 「パウロの混乱」
...尤もここで「野獣の群」というのは破壊的な乱暴者でもなければ...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...或る少数の技術家は資本主義社会の生産的又破壊的な技術の増進のために鞭打たれなければならぬが...
戸坂潤 「技術の哲学」
...即ちそうした実際上の又観念上の破壊的な又は突進的な動きに対して...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...同階級の人々の間で破壊的な精神の所有者だと見なされてるのを自慢にしてはいたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...要するに厭世的なるかかる詭弁的(きべんてき)精神の傾向は破壊的なるロマンチズムの主張から生じた一種の病弊である事は...
永井荷風 「妾宅」
...少し破壊的な考えの持主だった...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...偶像破壊的な興味です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...マルキシズムにも破壊的な一面があって...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...ゲルマン民族が最も破壊的な敗北の後に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...けれども彼はそこに漸次的な、連続的な、自然的な発展を見るのであつて、革命は暴力的なもの、破壊的なもの、不自然なものを含むとしてそれを却(しりぞ)け、また彼はかやうな飛躍的な発展が可能であるとは信じない...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...怖ろしく一面に破壊的な...
吉川英治 「新書太閤記」
...他の租税に代うるにすべての租税の中で最も破壊的なこの租税をもってして...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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