...その当に破るべきを破つて寸毫の遺憾を止めざるは殆どサムソンの指動いてペリシデのマツチ箱のつぶるるに似たり...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...敵主力を破る事が戦略上最も有利とする事は云うまでもない...
石原莞爾 「戦争史大観」
...世界将来の平和を破るものは...
大隈重信 「平和事業の将来」
...一片(へん)破(われ)て片々(へん/\)破る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...法律の眼は貴樣の人ぎきの惡い秘密位見破るぞ...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...そうしてひとりでにできたこの壁を打ち破るという事ができるとしても...
寺田寅彦 「球根」
...堰き止めるものと突き破るものとが...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...耳の走る見当を見破ると――向うにいた...
夏目漱石 「草枕」
...名画を破る、監獄(かんごく)で断食(だんじき)して獄丁(ごくてい)を困らせる、議会のベンチへ身体(からだ)を縛(しば)りつけておいて、わざわざ騒々(そうぞう)しく叫び立てる...
夏目漱石 「私の個人主義」
...一目で見破るであろう...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...あらゆる障害を一気に打ち破る絶好のチャンスではないだろうか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...囲みを破るためには随分と彼女は永い間...
牧野信一 「女優」
...「礼の道は破ることは出来ない...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...著作生活の単調を破るにはどうしよう...
森鴎外 「あそび」
...無礼にも主人の持っている家の掟を破る為業(しわざ)だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...これを生活の単調を破るために...
柳田国男 「年中行事覚書」
...討つなら今です」「その荊州に入るには」「もちろん江夏の黄祖を破るのを前提とします...
吉川英治 「三国志」
...強(た)って組掟を楯(たて)にとるならこのほうは領主重喜(しげよし)公の御名(おんな)をもってこの荷つづらの錠(じょう)をぶち破るがどうじゃ!」ブーンとその時一本の鈎縄(かぎなわ)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索