...洋涛万里(やうたうばんり)を破るの大艦と雖(いへ)ども...
石川啄木 「渋民村より」
...まこと開かなけりゃ四目垣ぐらい、破るか、乗越(のっこ)すかしちまいますわ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...聞けば大層壁紙を破ることが好きで...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...私を悩ますあの悪夢でさえその眠りを破ることができなかった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...これを破ることで...
太宰治 「断崖の錯覚」
...書き損じの原稿を破ることに使った」メフィストフェレスは雪のように降りしきる薔薇(ばら)の花弁に胸を頬を掌を焼きこがされて往生したと書かれてある...
太宰治 「葉」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...獨り鐵の矛揮ひて敵の堅陣を破るが故に人々は...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...サルペードーン胸壁を破る――ヘクトール大石を投じ門を破る――トロイア軍の侵入...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 440鋭利の槍に碎かれて破るる音はもの凄く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...批評家をつないでいる暗黙の因襲を乱暴にも破るのを見た時...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その錆び朽ちた戸を押し破ることはできそうに思えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...はたしてヤーネル艦隊をうち破るだろうか...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...静寂を破る音も無く...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...太陽は空のもやの層を突き破ることができないのに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...懐疑は精神のオートマティズムを破るものとして既に自然に対する知性の勝利を現わしている...
三木清 「人生論ノート」
...飯のアラを食べると腹を破るという信州上伊那の諺(ことわざ)なども(民俗学四巻三号)...
柳田國男 「食料名彙」
...天地をも破る見地になり得る我も...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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