...銀河の珠(たま)を砕くが如く迸(ほとばし)る...
泉鏡花 「霰ふる」
...もし倨傲者(たかぶるもの)と悪人とを即坐に打砕く腕あらんか...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...無論人間の頭蓋骨を砕く位の力は...
江戸川乱歩 「疑惑」
...その眼前の頭脳を打ち砕くか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...とさまざまに心を砕く...
永井隆 「この子を残して」
...月見れば千々に心の砕くる微温さは憎むべき哉...
中野秀人 「第四階級の文学」
...それを粉に砕くと白く見える...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...砕くる浪と浪の間にも新たに天地の響を添える...
夏目漱石 「幻影の盾」
...美は 実りそして激しい力づよさでうち砕く...
原民喜 「惨めな文学的環境」
...意志の力を草の葉のように揉(も)み砕く...
久生十蘭 「地底獣国」
...一つは機械で鉱石を砕くやり方...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...うめき、号泣、肉のさける音、骨の砕くる響、それ等は救を求むるの前ぶれではない...
前田普羅 「普羅句集」
...窓から映っている蒼空の色を砕く...
牧逸馬 「舞馬」
...さまざまに心を砕くのは...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...今も亡者の怨魂がその水底をカキ回して寒たく写れる眉月を砕くに似たり...
宮崎湖処子 「空屋」
...人の物がほしくなるという点で、陶器ほどほしくなるものはない、そして廉(やす)く買おうとすることにも甚だしきはない、他人の女の人はただ美しく過ぎるが、陶器だけは何とかして手に入れることが出来ないかと、心を砕く、事実、何とかすれば手に入れることが出来るものである...
室生犀星 「陶古の女人」
...楽器の筐(はこ)も砕くるようなる音をせさせ...
森鴎外 「文づかい」
...敵に会っては敵を打ち砕く以外を知らない」と怒号して答え...
吉川英治 「三国志」
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