...「むしろ玉と為りて砕くるとも...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...もう機械につき砕くべきものがなくなったら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大兵の男は板の間も砕くる響きを立ててそこに尻餅(しりもち)をついて...
中里介山 「大菩薩峠」
...骨身を砕くだけのものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間の増上慢心を砕く仏菩薩のお慈悲の力なんでございます」弁信法師が息をもつかず答えてのけると...
中里介山 「大菩薩峠」
...わが道庵先生の身辺と心境とを微塵に打砕くものの出現は...
中里介山 「大菩薩峠」
...割れたる面(おもて)は再びぴちぴちと氷を砕くが如く粉(こな)微塵(みじん)になって室(しつ)の中に飛ぶ...
夏目漱石 「薤露行」
...『千一夜譚(サウザンドナイツ・エンド・ア・ナイト)』に海商シンドバッド一友と樹に上り宿すると夜中大蛇来てその友を肩から嚥(の)みおわり緊(きび)しく樹幹を纏(まと)うて腹中の人の骨砕くる音が聞えたと出で...
南方熊楠 「十二支考」
...兄は妹のために心を砕く...
村井弦斎 「食道楽」
...鶏が茶碗の破片(かけ)だの小石だのを食べて食物をこなすように胃の機械的作用が食物を砕く時中に固いものが少し交っているとかえってよくこなれます...
村井弦斎 「食道楽」
...硝子(がらす)を砕くような手ごたえがした...
森鴎外 「雁」
...焼物の土を砕くのである...
柳宗悦 「日田の皿山」
...手杵(てぎね)すなわち竪(たて)の杵で搗(つ)き砕くのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...敵に会っては敵を打ち砕く以外を知らない」と怒号して答え...
吉川英治 「三国志」
...谿(たに)へ飛びこんで頭を砕く者...
吉川英治 「三国志」
...どこまで骨身を砕くかわりに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...主我心をもって主我心を砕く事もできない...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...自然主義は殻の固くなった理想を打ち砕くことに成功した...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??