...さしもしないパラソルの石突きで霜解(しもどけ)けになった土を一足(ひとあし)一足突きさして歩いて行った...
有島武郎 「或る女」
...この時は針ノ木峠から鹿島槍(かしまやり)まで、尾根を伝うのだから大した雪がある筈は無く、真田紐で頭を縛って偃松の中や岩の上をガランガラン引きずって歩いたもんだから、石突きの金員や、その上五、六寸ばかりのところがザラザラになって了った...
石川欣一 「可愛い山」
...しまいには石突きのふちがのこるだけぐらいにしたのである...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...その綿のはいったままの石突きを...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...そして石突きに手がふれぬように用心しながら...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...彼はステッキを幹に立てかけ――この時は石突きを下にして――鞄から刷毛箱をだして蓋をあけ...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...そして彼が石突きと宝石で飾られた杖の頭とをとりつけた前に...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...槍同様に「石突き」と言ってしまった時...
正岡容 「わが寄席青春録」
...石突きを地面に当てがひ...
宮原晃一郎 「熊捕り競争」
...穂尖(ほさき)よりも石突きに重点をおくような...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...わざと石突きの方を尖(さき)にして飛ばしたのが...
吉川英治 「剣難女難」
...槍の石突きを逆に上げてぱっと蓮の葉笠を下から払った...
吉川英治 「私本太平記」
...トンと石突きをついたはずみに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...槍(やり)の石突きを下へ降(お)ろすかと見るまに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...小文治(こぶんじ)は槍(やり)の石突きをトンと下ろして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...槍(やり)の石突きを勢いよくトンと大地につくやいなや...
吉川英治 「神州天馬侠」
...四国(こく)訛(なまり)じゃ』槍の石突きで腰ぼねをつかれて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...と石突きの先が谺(こだま)して宙へ跳ね返された...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索