...その上に石塔婆(せきとうば)が二本...
芥川龍之介 「偸盗」
...青草に埋れた石塔に腰打掛けて一人泣いたり...
石川啄木 「葬列」
...青草に埋れた石塔に腰打掛けて一人泣いたり...
石川啄木 「葬列」
...母の石塔(せきとう)の左側に父の墓はまだ新しい...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...線香と花とを五つに分けて母の石塔にまで捧げた...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...ヂヤズとお経とこんがらがつて)風の中声はりあげて南無観世音菩薩・これでもお土産の林檎二つです火が何よりの御馳走の旅となつた改紅葉山へ腹いつぱいのこ(マヽ)し・藪で赤いは烏瓜坐るよりよい石塔を見た・ならんで尿する空が暗いまた逢ふまでの山茶花を数へる・土蔵そのそばの柚の実も(福沢旧邸)十一月廿三日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...二十三夜菩薩の石塔はおもしろい...
種田山頭火 「旅日記」
...石塔の花立のところに一束にしてその持つて来た花を挿した...
田山録弥 「草みち」
...三尺の石塔をも有せず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...政公なんざ、石塔ぐるみ、背負ってるといいや」「へん、背負っているのは、女の子だ」「何を、借金と灸(きゅう)のあととだろう」「一体、何んて野郎が、大作を討ったのだい」「さあな、聞いてたが忘れたが――」「そいつの邸へ、犬の糞を、投込んでやろうじゃねえか...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...無縫塔の形をした石塔のあるところであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...その石塔の前で火を焚(た)きはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...母(はゝ)さま母(はゝ)さま私(わたし)を引取(ひきと)つて下(くだ)されと石塔(せきたう)に抱(いだ)きつきて遠慮(ゑんりよ)なき熱涙(ねつるい)...
一葉女史 「ゆく雲」
...台石は一杯に青苔(あおごけ)が蒸して石塔も白い痂(かさぶた)のような物に蔽(おお)われ...
二葉亭四迷 「平凡」
...土佐高岡郡多野郷の賀茂神社にある八百比丘尼の石塔の事を記しているが...
柳田国男 「雪国の春」
...この石塔を建てたともいい...
柳田国男 「雪国の春」
...ウチの寺へ石塔を建てて...
夢野久作 「近世快人伝」
...石塔には、長政の戒名――いわゆる生前の戒名が刻んである...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??