...真黒く立並んでいる大小様々の石塔が...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...四つの小さき石塔相竝ぶ...
大町桂月 「豐島ヶ岡」
...さてその石塔は、しのんで城からはこび出しまして、みずうみのそこふかく、竹生しまから八丁ばかりひがしの沖へしずめましたので、それを見ました城中のものどもは一途(いちず)に討ちじにを心がけるようになったのでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...石塔の花立のところに一束にしてその持つて来た花を挿した...
田山録弥 「草みち」
...そして小さい石塔を建ってやりましょう...
徳田秋声 「足迹」
...寄附金の額を鏤(ほ)りつけた石塔や札も...
徳田秋声 「黴」
...この石塔の前面には何の文字もなくて...
中里介山 「大菩薩峠」
...石塔の高さは台石ともに二丈もあろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...その石塔の前で火を焚(た)きはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...同じような石塔が比翼の形に並んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...石塔の上も自在に飛ぶでしょうし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...台石は一杯に青苔(あおごけ)が蒸して石塔も白い痂(かさぶた)のような物に蔽(おお)われ...
二葉亭四迷 「平凡」
...今もその夫婦の石塔その地にあり云々...
南方熊楠 「十二支考」
...石塔のないことはわたくしがお受合(うけあい)申しますから...
森鴎外 「渋江抽斎」
...石塔の代りにただ土の塚を築いていたからで...
柳田国男 「年中行事覚書」
...一際広い真白な石甃(いしだたみ)を囲(めぐ)らした立派な墓所の中央に立っている巨大な石塔の前まで来ると...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...男性では頑冥不霊の石塔の鼻や...
夢野久作 「鼻の表現」
...長政は、石塔のうしろに、ほんとにもう死せる人のように、坐っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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