...僕は僕の友だちと一しょに度たびいたずらに石塔を倒し...
芥川龍之介 「本所両国」
...里見廣次の墓と題する石塔を訪ひ...
大町桂月 「川魚料理」
...兄のいう通り母の新しい石塔や...
橘外男 「仁王門」
...故郷に帰る衣の色くちて錦のうらやきしまなるらん五百年忌供養の五輪石塔が庭内にある...
種田山頭火 「行乞記」
...石塔は花札の模様入りにしてもらいまっさかい...
徳田秋声 「縮図」
...彼は薄暗い墓場の石塔や土饅頭の蔭から黄色い眼をあいて彼を覗(のぞ)く花を見た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...北向いにある墓地の最初の列の石塔が...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...石塔の代を盲目(めくら)の兄のところへ返して...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...墓所の石塔の方を見て両手を合した...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...多くの石塔といくつかの土饅頭(どまんじゅう)が築かれてありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...立ってその石塔をながめていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その同じ地点へ持って来て石塔を押立てるということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...置き据えた石塔も...
中里介山 「大菩薩峠」
...この寺は由緒(ゆいしょ)のある寺だそうでところどころに大きな蓮台(れんだい)の上に据(す)えつけられた石塔が見える...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...下の石塔か石畳にたたきつけられて間違いもなく打ち壊れるだろうから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...母(はゝ)さま母(はゝ)さま私(わたし)を引取(ひきと)つて下(くだ)されと石塔(せきたう)に抱(いだ)きつきて遠慮(ゑんりよ)なき熱涙(ねつるい)...
一葉女史 「ゆく雲」
...台石は一杯に青苔(あおごけ)が蒸して石塔も白い痂(かさぶた)のような物に蔽(おお)われ...
二葉亭四迷 「平凡」
...日陰の石塔を見るような冷たい人間になってしまうので...
夢野久作 「鉄鎚」
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