...サイダアの空罎や石ころや噛ぢりかけの胡瓜さへ降つて来るのです...
芥川龍之介 「河童」
...して屋根には石ころをつみ重ねた家だ...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...澤山の石ころをのせてある...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...月草と石ころとを拾うてきた...
種田山頭火 「行乞記」
...今日も畠いぢり、二畝耕やした、石ころ、草の根を除くのはかなり骨が折れるけれど愉快だ、ひともじを植ゑつけた...
種田山頭火 「其中日記」
...戦死せる高市茂夫氏の遺骨にぬかづいて供へまつる柿よ林檎よさんらんたりなむあみだぶつなむあみだぶつみあかしまたたく蝋涙いつとなく長い秋も更けてわかれていそぐ足音さむざむひなたしみじみ石ころのやうにさかのぼる秋ふかい水が渡れない或る老人ひなたぢつとして生きぬいてきたといつたやうな十二月四日 曇...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...ゆっくりと石ころ道をおりていった...
壺井栄 「大根の葉」
...石ころの一つにも...
西村陽吉 「遥かなる憧憬」
...石ころが欲しくなつた...
平出修 「夜烏」
...石ころの多い小径のための丈夫なステッキも持ったろう...
堀辰雄 「卜居」
...水が涸れて石ころの累々としている河床などに...
牧逸馬 「土から手が」
...木か石ころでも見るような眼つきをしたが...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...鯉は石ころの上でふと動かなくなり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...水に研がれたまるい石ころが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――そこは石ころの多い沢の急坂(きゅうはん)にあたっている...
吉川英治 「新書太閤記」
...――嬰児(あかご)の武蔵は石ころの多い河原に抛(ほう)り出されていて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...洗い出された石ころが脆(もろ)い土にすがっている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大小の石ころの間断なく其処らに散らばつてゐる荒々しい野原であつた...
若山牧水 「木枯紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??