...サイダアの空罎や石ころや噛ぢりかけの胡瓜さへ降つて来るのです...
芥川龍之介 「河童」
...石ころを蹴散(けち)らし...
芥川龍之介 「白」
...或る曲り角で石ころに乗つて倒れ...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...デウカリオンとピュラは頭ごしに石ころをうしろに投げることによって人間を造りだしたといわれる――“Inde genus durum sumus, experiensque laborum,Et documenta damus qusimus origine nati.”(Ovid:Metamorphoses)ローレイ〔サー・ウォルター・ローレイ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...足もとの石ころを蹴(け)って言った...
太宰治 「父」
...戦死せる高市茂夫氏の遺骨にぬかづいて供へまつる柿よ林檎よさんらんたりなむあみだぶつなむあみだぶつみあかしまたたく蝋涙いつとなく長い秋も更けてわかれていそぐ足音さむざむひなたしみじみ石ころのやうにさかのぼる秋ふかい水が渡れない或る老人ひなたぢつとして生きぬいてきたといつたやうな十二月四日 曇...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...飛びはねる面白さのために石ころの間を登ったり滑(すべ)ったりする...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...上から石ころみたいなものが飛んできて...
豊島与志雄 「彗星の話」
...或る時はまた岸の石ころや...
中里介山 「大菩薩峠」
...暁の鐘例の弁信法師が積み上げた石ころのところまで来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...ガソリンを石ころとタイヤとの衝突に原因する...
中谷宇吉郎 「アメリカ種の落語」
...首も手足もちぢめて石ころの上へしゃがみました...
林芙美子 「龜さん」
...今は城址は石ころだけとなり...
火野葦平 「花と龍」
...「豊住(とよずみ)さんの傷は大きいのかえ?」「投げられた拍子に石ころで肋(あばら)を打ちやしてね...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...私は苦心して手頃な石ころを一杯拾って来た...
宮本百合子 「雨と子供」
...細巻の状紙を一つ取って「いくらだい」とおっしゃると土間の石ころを見つめながら「二十六銭」ききとれないような小さい声である...
宮本百合子 「同じ娘でも」
...私を見ても棒杭(ぼうぐい)か石ころでも見るような眼つきしかしなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...怒るところを見ればこの石ころにもまだ少し脈はあると見える...
吉川英治 「三国志」
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