...私があれを書いた時に主として土台にしたのは矯風会の人たちの云ひ分でした...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...(後の二例は窓半開または隙間のある密室にも属する)この項で最も巧妙なのは別項「奇矯な着想」にしるした太陽と水瓶の殺人である...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...この奇矯な動機の説明に...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
......
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかし単に説の奇矯(ききょう)であり...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...機械論の角を矯めるために...
戸坂潤 「思想としての文学」
...其言稍々矯激に過ぐるものなきに非ざりしと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...時々奇矯(ききょう)の言を弄(ろう)して損をすることもあるが...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...けれども矯(た)めがたい不親切や残酷心はまさかにあるまいと信じていた...
夏目漱石 「行人」
...したがってこの孤立支離の弊を何とかして矯(た)めなければならなくなる...
夏目漱石 「道楽と職業」
...矯正キャンプの視察に行ったとき...
久生十蘭 「ノア」
...軍隊式の矯正を受けていたが...
久生十蘭 「ノア」
...今の様に矯飾(きょうしょく)はしなかった...
二葉亭四迷 「平凡」
...(――その一節)……かくの如き人波の中楊柳を折り芙蓉を採る瑶環と瓊珮とを振ひ鏘々として鳴つて玲瓏たり衣は翩々として驚鴻の如く身は矯々として游竜の如し……と...
牧野信一 「バラルダ物語」
...大原君の疵(きず)は大食にあるがその大食は何とか矯正(きょうせい)する事が出来そうなもの...
村井弦斎 「食道楽」
...久しぶりでかれは奇矯(ききょう)の言葉を弄(ろう)して見せた...
室生犀星 「生涯の垣根」
...我等の放逸なる性精を矯めんとの御心(みこころ)しらひなりけんと思ふに...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...この悪習をひとつお矯(た)め直し願わしゅう存じまするが」「むむ...
吉川英治 「新書太閤記」
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