...矯飾(きょうしょく)もなく...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...(後の二例は窓半開または隙間のある密室にも属する)この項で最も巧妙なのは別項「奇矯な着想」にしるした太陽と水瓶の殺人である...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...まだ尾の生(は)えぬ時に生(い)け捕(ど)って来て別な師匠の鶯に附けて稽古させるのである尾が生えてからだと親の藪鶯の汚い声を覚えてしまうのでもはや矯正(きょうせい)することが出来ない...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...積極的に偏向を矯め得る正常な規範を夫は意味する...
戸坂潤 「思想としての文学」
...まるでお話にもならぬ奇矯(ききょう)な問題を考えついた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...謹愼の二字實に孔明の人物を悉くせりと夫れ社稷の名臣は多く謹愼の人なり謹愼の人に非ずむば決して天下の大事を託す可からず顧ふに近衞公を知らざるものは其言動の往々矯激に失するあるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...といって金にたいするクリストフの奇矯(ききょう)な説を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この表現の奇矯という点に於て...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...それはどうして矯正(きょうせい)するかという問題はまずこのくらいにして...
夏目漱石 「道楽と職業」
...怖気(おじけ)の根本的矯正(きょうせい)は自信自重にあり右に述べたのは相手を信用してかかれという意味であるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...先生の思い違いを矯(ただ)すのは失礼なように思えて...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...その悪癖を矯正して欲しい! とこれ...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...如何にそれが習慣に成っていたとしても間違いは間違いに相違ないからその間違いを矯め直すのが学者の責任と言うもんだ...
牧野富太郎 「植物記」
...なにか反抗的な奇矯なところがあるらしく思っていたのである――その尊敬の中に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...まるでそれは、卵を生む時にかならず小屋の隅へ退くニワトリの習慣のように厳粛な、矯正しがたい、そしていくぶんコッケイな習慣だろう...
三好十郎 「恐怖の季節」
...この方には割合に矯飾が行われずに真率に女性の感情が出ております...
与謝野晶子 「産屋物語」
...門楼の上からその様子をうかがっていた長史(ちょうし)陳矯(ちんきょう)が...
吉川英治 「三国志」
...高時という奇矯な子ひとりにあった...
吉川英治 「私本太平記」
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