...私があれを書いた時に主として土台にしたのは矯風会の人たちの云ひ分でした...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...何を矯正すべきかの点に殆ど盲目であつた...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...朝野政治家の過失を矯正するを任務とするの最も適當なるを見る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伯の戯曲中最も奇矯にして最も露骨なるものなりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...謹慎の二字実に孔明の人物を悉くせりと夫れ社稷の名臣は多く謹慎の人なり謹慎の人に非ずむば決して天下の大事を託す可からず顧ふに近衛公を知らざるものは其言動の往々矯激に失するあるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これは何も奇矯の言を弄しているわけではなく...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...したがってこの孤立支離の弊を何とかして矯(た)めなければならなくなる...
夏目漱石 「道楽と職業」
...強(し)いて己(おのれ)を矯(た)めた痕迹(こんせき)がないと云う事を発見した...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...わたしの心持も行くといふと奇矯にきこえるが...
長谷川時雨 「四人の兵隊」
...私は日増しにここの奇矯さに馴染んでいき...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...またあるいは毒を矯(た)め除(のぞ)くの意だともいわれ...
牧野富太郎 「植物知識」
...ふあーっ」と世にも奇矯な声を随所に張りあげて...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...なにかある鉱物か宝石と同じ名前の、奇矯な人間で、ここで碌々として暮しているのである……なおレアンデル博士のほかに、もう一人医者がいて、軽症の場合と絶望の患者とを受け持っている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...大原君の疵(きず)は大食にあるがその大食は何とか矯正(きょうせい)する事が出来そうなもの...
村井弦斎 「食道楽」
...やや奇矯(ききょう)に失した私の民族起原論が...
柳田国男 「海上の道」
...陳矯が帯びていたものです」聞くや否...
吉川英治 「三国志」
...この悪習をひとつお矯(た)め直し願わしゅう存じまするが」「むむ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ますます私はこのところ自分の身体を借用していた者の奇妙な知識と奇矯な行状について困惑を深めていった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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