...位置矯正の場合などに施術者(しじゅつしゃ)の不注意から子宮底に穿孔(せんこう)を生じた時などには...
有島武郎 「或る女」
...薄端(うすばた)に未生(みしょう)流らしい矯(た)め方をした葉蘭(はらん)が活(い)けてある床の間を向いて跪(ひざまず)き...
谷崎潤一郎 「細雪」
...兄の酒癖を矯めるべく御祈祷を頼みに来たさうな...
種田山頭火 「一草庵日記」
...奇矯なる言動とを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その放恣(ほうし)な性情を矯(た)める教学が...
中島敦 「弟子」
...喬木簇生して奇矯秀溷...
長塚節 「草津行」
...身体より来る気弱(きよわ)の原因気の弱いことを矯(た)むるには...
新渡戸稲造 「自警録」
...少し奇矯にさえ見えた伊予守忠弘が一手に引受(ひきう)けて采配を揮(ふる)っていたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
......
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...世間の学者達は熱心に悪人を矯正しようとして考え...
松永延造 「職工と微笑」
...平俗からも奇矯(ききょう)からも...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...猟師箭(や)を矯(た)めて赤竜に射中(いあ)てると海中に入って...
南方熊楠 「十二支考」
...公辺に向つての矯飾であつただらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いわゆる方言矯正(きょうせい)の事業はいかにも有害な殺伐(さつばつ)なるありがた迷惑極まる事である...
柳田國男 「地名の研究」
...救世軍、婦人矯風会、その他の宗教関係の人々、又は或る一派の社会政策研究者、人道論者等のそれがそうである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...それが私どもから見ると案外女の矯飾(きょうしょく)な弱点を男が美点だと誤解している場合があります...
与謝野晶子 「産屋物語」
...よく赤坂の婦人矯風會など訪れたものだつた...
吉川英治 「折々の記」
...其方にも似合わぬ矯激(きょうげき)な沙汰ではないか」と...
吉川英治 「三国志」
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