...その詩に史上の事實を矯(た)め...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...弱き女子供は恐る/\靜に歩み、危き場所は人に扶けらるゝを以て、却つて怪我せざるが、路伴となれる三客の中の二客は、身體矯捷、嶮路を輕視す...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...之を矯め直すものは...
丘浅次郎 「固形の論理」
...なぜか? われわれは生理学を矯正して優生学を案出したではないか...
谷譲次 「踊る地平線」
...奇矯の言を振りまいたといふ廉で林子平を逮捕し「海國兵談」は板木まで沒收したが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それを矯正(きょうせい)することはできない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...孔子も初めはこの角(つの)を矯(た)めようとしないではなかったが...
中島敦 「弟子」
...伯父の奇矯な言動は...
中島敦 「斗南先生」
...あたら才女も奇矯な女になってしまったのであった...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...朕(ちん)が命を矯(ため)て軽率に攘夷の令を布告し...
服部之総 「尊攘戦略史」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...しばしば『人類の過剰の恐るべき矯正1)』という言葉を用いており...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それではなぜ矯正しなかった? 力が弱かったと言うかね? しかし矯正する機会が全く無かったとは言わさぬ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...それでこそ初めて、芸術的意図の中で現実から浮き上ってしまったマヤカシモノの「芸術至上主義」や、ただの装飾に過ぎない「良心」などが、経営の必要の中に正当に含まれている観客大衆の健康な嗜好や意志に依って叩き出され、矯正される...
三好十郎 「俳優への手紙」
...久しぶりでかれは奇矯(ききょう)の言葉を弄(ろう)して見せた...
室生犀星 「生涯の垣根」
...即ち自己のために自己を矯飾しているのかも知れない...
森鴎外 「Resignation の説」
...ますます私はこのところ自分の身体を借用していた者の奇妙な知識と奇矯な行状について困惑を深めていった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...美しきハトコも彼を愛してくれる……というのに彼女の父石崎源三が景岡の奇矯な行動からおいそれと許してくれない...
蘭郁二郎 「足の裏」
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