...前後左右を除く唯一の痕跡に於ける翼段不逝 目大不覩胖矮小形の神の眼前に我は落傷した故事を有つ...
李箱 「二十二年」
...変った形をした矮生樹が川に臨み...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...茅葺(かやぶき)のいかにも矮屋(ひきゝいへ)也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...世間で一升桝(ます)に雄雌這入(はい)るのが好いとか、足が短くて羽を曳(ひ)くのが好いとかいうのは、これは玩具(おもちゃ)で、いわば不具同様、こんなのは矮鶏であって、矮鶏ではない...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...草原には矮小(わいしょう)な夾竹桃(きょうちくとう)がただ一輪真赤に咲いている...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...人の住む矮(ひく)い草舎(くさや)が一棟...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...村の四辻(よつつじ)で女の子を負(おぶ)った色の黒い矮(ちいさ)い六十爺さんに道を教えてもらいました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...躯幹(くかん)矮小(わいしょう)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...タダ矮民(わいみん)有ッテ矮奴(わいど)無シ……とキッパリとお断わり申し上げてしまったのですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...さういふ矮叢のなかに見出される...
堀辰雄 「「古代感愛集」讀後」
...ただその産額がすくないうえに樹が矮小だから問題にはならない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...性質は念に念を入れる神経質の実際家……Mはまたその頃から矮躯(チビ)の醜男(ぶおとこ)で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...東京の街の矮(ひく)い屋根を越えて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...その矮短(わいたん)な影を透かして見ました...
吉川英治 「江戸三国志」
...色好みな矮虎は、きくや否、「ほんとか」眼いろを変えて、すぐ手下四、五十人を集めにかかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「矮虎、いい加減にしろ」叱ったのは兄貴分の燕順である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...逃げる矮虎(わいこ)を追っかけたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そうすれば電線の下にすくんでいる矮小な樹が街路樹であると考えるような大きな見当違いをしなくても済んだであろう...
和辻哲郎 「城」
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