...――これは唇に新しい乳の泡をつけてゐる矮人が己に話してくれたのだ...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...重さを置くに足らざる意識を執拗に把住する人格の矮小を恥づるのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...矮狗(ちん)位な大きさで頭の毛が長く幾条(すぢ)となく前額(ひたひ)に垂れて目を覆(かく)してゐる「スカイ...
内田魯庵 「犬物語」
...形の上からも矮鶏の軟らかさに対して剛柔の対比にもなるし...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...中から彫刻の矮鶏が出て来たので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ついこの間まで玩具(おもちゃ)のような矮小(わいしょう)な家に住んでいた亡命露西亜(ロシア)人の娘が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...六十近い矮(ちいさ)い真黒な剽軽(ひょうきん)な爺さんが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...丈矮(たけひく)く茎紅(あか)ぶとりして...
徳冨蘆花 「草とり」
...かの矮生の三尺バナナも中国の原産で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...なりの矮(ひく)い姿は...
室生犀星 「後の日の童子」
...その矮(ひく)い...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...藁屋根の、矮い、煤けた一軒の百姓家が私を迎へる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...いつものやうに黄金色の花をつけた矮(ひく)いゑにしだのほかには何もなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...一面なる矮生(わいせい)植物と落葉松(からまつ)のあいだを色どっている...
吉川英治 「神州天馬侠」
...王矮虎(おうわいこ)のいる所へ知らせていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...槍を取っては無敵と号する王矮虎(おうわいこ)その者だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...矮虎危うしとみて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その矮虎(わいこ)どのは」このとき...
吉川英治 「新・水滸伝」
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