...渠(かれ)が寝られぬ短夜(みじかよ)に……疲れて...
泉鏡花 「瓜の涙」
...ある夏の夜――短夜というのは夏の夜のことであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...すなわち事実からいうと一番日が長くって夜の短いのは夏でありますから「日永」「短夜」共に夏の季題とすべきでありますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...ただ取り止めもつかぬ短夜の物語である...
寺田寅彦 「やもり物語」
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内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...短夜(みじかよ)の夢ばかりではない...
永井荷風 「雪の日」
...短夜の夢ばかりではない...
永井荷風 「雪の日」
...こよひもはやくいねて廚なるながしのもとに二つ居て蛙鳴く夜を蚊帳釣りにけり鬼灯(ほゝづき)を口にふくみて鳴らすごと蛙はなくも夏の淺夜をなきかはす二つの蛙ひとつ止みひとつまた止みぬ我(あ)も眠くなりぬ短夜の淺きがほどになく蛙ちからなくしてやみにけらしも夜半月冴えて杉の梢にあり小夜ふけて厠に立てば懶げに蛙は遠し水足りぬらむ六月一日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...十二月十二日 原民喜原子爆弾 即興ニスギズ夏の野に幻の破片きらめけり短夜を※れし山河叫び合ふ炎の樹雷雨の空に舞ひ上る日の暑さ死臭に満てる百日紅重傷者来て飲む清水生温く梯子にゐる屍もあり雲の峰水をのみ死にゆく少女蝉の声人の肩に爪立てて死す夏の月魂呆けて川にかがめり月見草廃虚すぎて蜻蛉の群を眺めやる●昭和二十年十二月二十八日 八幡村より 松戸市 永井善次郎宛拝復 十七日日附の端書拝見...
原民喜 「書簡」
...寄席へうつして短夜を...
正岡容 「寄席行燈」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...または短夜や八声の鳥は八ツに啼く茯苓(ぶくりゃう)は伏しかくれ松露(しょうろ)は露(あらは)れぬ思古人移竹去来去り移竹移りぬ幾秋ぞのごとく文字を重ねかけたるもあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...または短夜や八声(やこえ)の鳥は八ツに啼く茯苓(ぶくりょう)は伏しかくれ松露は露(あらわ)れぬ思古人移竹去来去り移竹(いちく)移りぬ幾秋ぞの如く文字を重ねかけたるもあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...短夜なれば既にして...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...短夜はまもなく白み初めたようです...
吉川英治 「江戸三国志」
...尽クトモ見エズ――とある一条の短夜(みじかよ)は...
吉川英治 「私本太平記」
...短夜もまだ明けぬうちから身支度や馬の用意に大吉寺は騒(ざわ)めいていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...明けやすい短夜(みじかよ)である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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