...短い手紙でも書く様に...
石川啄木 「足跡」
...白石初子に短い手紙を送つてゐる...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...「………」吉弥もまた短い手紙を書きあげたのを...
岩野泡鳴 「耽溺」
...書き掛けた短い手紙が一通あった...
太宰治 「女の決闘」
...短い手紙が来ていました...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...三週間後に短い手紙で彼に答えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてニュシンゲン男爵とレストー伯爵に短い手紙を書き...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...だまって連れてきてください」ハガアスさんが出て行くとあたしは短い手紙を書いた...
久生十蘭 「だいこん」
...机に向って忙しそうに短い手紙を幾つも書き出した...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...三行の短い手紙を書くことが出来た...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...短い手紙を彼女に送つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...短い手紙にどっさりの挨拶をこめて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...短い手紙かハガキでもと何度も考えましたけれど...
三好十郎 「肌の匂い」
...さて接近して行こうと思うのにはまず短い手紙などを送るが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...若君に短い手紙を持たせてやった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これをあまりに短い手紙であると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...蘭軒は初め短い手紙を添へて茶山に此本を見せに遣つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...安禄山(あんろくざん)の叛乱に、兵車の軌(わだち)のもとに楊貴妃(ようきひ)を失った漢皇(かんおう)が、のち貴妃を恋うのあまり、道士に命じて、魂魄をたずねさせ、道士はそれを、上(かみ)は碧落の極み、下は黄泉にいたるまでさがしもとめ、遂に、海上の蓬莱宮(ほうらいきゅう)中にその花貌雪膚(かぼうせっぷ)の仙子(せんし)を見出して、帝の意をつたえたというあの長恨歌(ちょうごんか)の中(うち)にある、貴妃の驚愕と喜びの章が――そのまま自分のことでもあるように、お通は茫然として、短い手紙を、見も飽かず、繰りかえしていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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