...この運動は終戰後極端なる保守反動思想と誤解され...
石原莞爾 「新日本の進路」
...極端な例を挙げれば...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...地面許り見てゐる脊に眠る小供におしつけられて首ものばせず腰は極端な謙遜で曲つてゐる冬中どうしてしのいで來たのかその半ば盲目の母の手を亂髮のしかしいゝ顏をした負けぬ氣性の眉宇に現はれた男の子が...
千家元麿 「自分は見た」
...其の極端なる個人主義を抱けるものに在ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...普通の程度を越えて極端なのだ...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...お前のような極端な夢想家にこそ...
豊島与志雄 「病室の幻影」
...即ち、明治の末期より、大正、そして現在へかけての自然主義文学の輸入、跋扈(ばっこ)、従って極端なる、異常事件の軽蔑、興味の否定、そのために、日本の文芸は畸形(きけい)的発達を遂げた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...此(かく)の如く文化年代の浮世絵に至つて頗(すこぶ)る顕著となりし極端なる写実の傾向は...
永井荷風 「江戸芸術論」
...またこれは個人の例ではないが日本の昔に盛んであった禅僧の修行などと云うものも極端な自然本位の道楽生活であります...
夏目漱石 「道楽と職業」
...とするような意見さえあるくらいだ」「それは極端な意見ですね」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ラッパチーニの極端な科学研究熱に関して語られたところを...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...すべての思想らしい思想はつねに極端なところをもっている...
三木清 「人生論ノート」
...時には原作の偉大さと所演の貧弱さの餘りに極端な對比が惹起する憐愍から...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...質素な仲平は極端な簡易生活をしていた...
森鴎外 「安井夫人」
...「彼はあらゆる点においてきわめて異常極端な当時の帝王たちの生涯を・わけても彼らの残忍性がその臣下の間に生ぜしめた幾多の特異な行為を・特に記録させられたのであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...極端な例を一つ挙げるならば...
柳田国男 「海上の道」
...変態趣味的に極端な個人主義の凝固(こりかた)まりなのです...
夢野久作 「少女地獄」
...剛と柔との極端な対照のように見える...
和辻哲郎 「松風の音」
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