...その詩人の感情を盛(も)るのに短歌の形式を用ふるとすれば...
芥川龍之介 「又一説?」
...下の方から長短の符号どおりに切れはじめたのですから...
海野十三 「怪塔王」
...短冊に酔ふといふ事もある……...
薄田泣菫 「茶話」
...佐助それはほんとうかと云った短かい一語が佐助の耳には喜びに慄(ふる)えているように聞えた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...実際、土岐津多治見間は、矢張同じやうに汽車が渓流に添つてゐたにしても、距離も短かく、眺望も狭く、とても玉野川と呼ばれる部分に匹敵しようとは思はれませんから……...
田山録弥 「玉野川の渓谷」
...短日月に終結を見る事能はざるを例とす...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...あいつは殺したって足りないやつです」と短い上着を着た少年が眼を光らせながら言った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...其の人類が知識せる短距離の間に在ては...
内藤湖南 「學變臆説」
...稍々長き短篇小説『少年』の全篇は尽くこの肉体上の惨忍と恐怖とによつて作り上げられたものであるが...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...こう短兵急に痛め付けるのは始めてである...
夏目漱石 「それから」
...物語作品(長・短編)におけるカフカと...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...おそろしく細くて短かい綾織木綿(あやおりもめん)の白ズボンをはいて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...尾短しとある由(『郷土研究』二巻...
南方熊楠 「十二支考」
...短い目かくし塀の下からは...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...滞留期が短くて、すべて表面計(ばか)りを一瞥(いつべつ)して来たに過ぎない予等ですら斯(か)うであるから、久しく欧洲の内景(ないけい)に親(したし)んだ人人は幾倍か此(この)感が深いことであらう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...胡桃の殼のやうな形をした短艇が出され...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...穂短(ほみじか)にしごいて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...伯爵はついにその短剣を奪いとってドバルを刺したのです...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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