...志賀重昂(矧川)の『日本風景論』書出(かきだし)の文句の中にあった...
宇野浩二 「それからそれ」
...玄翁(げんをう)和尚は伊夜彦山(いやひこさん)の麓(ふもと)箭矧(やはぎ)村の産(さん)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...矧(いわ)んやこの清平の世...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...矧(いわ)んや此(こ)の清平(せいへい)の世坦蕩(たんとう)のときにおいてをや...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...矢矧(やはぎ)の橋の長いには驚かされた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...鷹の羽を矧(は)いだ箆深(のぶか)の真矢(ほんや)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...矧(いわん)や酒を飲むなどゝ云う金は一銭もない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...矧(まして)や関五郎と云ふ三字の称は見えない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...矧(まして)や逍遙子は早くよりハルトマンが無意識哲學を帳中の祕となしたるをば...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...矧(まし)てや絃歌(げんか)の響などは起らなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...矢矧の長者の娘とかいっていたが...
吉川英治 「私本太平記」
...交戦三日後には早やそこの矢矧(やはぎ)川も官軍二万の後方(しりえ)におかれていた...
吉川英治 「私本太平記」
...つい先ごろには足利方として矢矧(やはぎ)の陣にいたのであるが...
吉川英治 「私本太平記」
...こよい矢矧(やはぎ)へかかったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...てこでも動く面構(つらがま)えではございません」「――矢矧川で?」どうしても思い出せないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...矢矧川といい、日吉といい、十年も前の路傍の一些事(さじ)は、小六正勝にとってもう念頭にもなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...矢矧(やはぎ)の橋のうえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...矢矧の橋桁(はしげた)の陰へと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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