...外に知辺(しるべ)もなければこの人を便りとしたりしなり...
饗庭篁村 「良夜」
...それ/″\手土産を持つて知辺(しるべ)の家を廻らなければならぬから...
石川啄木 「天鵞絨」
...又ある知辺(ちかづき)の言ふのでは...
薄田泣菫 「茶話」
...一杯機嫌で知辺の門口を出た小林氏は...
薄田泣菫 「茶話」
...(明治四十五年 五月十八日)デカの死昨日隣字(となりあざ)に知辺(しるべ)の結婚があった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「君は加州金沢の知辺(しるべ)のところへ身を落着ける...
中里介山 「大菩薩峠」
...彦根の家中の重役には相当知辺(しるべ)はあるけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...身寄りも知辺(しるべ)もない一人者で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...知辺を訪ねて江戸に入り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...知辺を頼って下谷竹町へ引越したわけ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今までもいろいろ友人や知辺(しるべ)の間に起った不思議な事件を解決して...
野村胡堂 「天才兄妹」
...僅な知辺(しるべ)をたよって行き...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...十七の時から鳶(とび)人足の仲間にいたが此の頃船乗りの知辺(しるべ)を頼って...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...居合す店員を指揮して知辺(しるべ)を尋ねたが皆手を空(むな)しく帰って来たのである...
山下利三郎 「誘拐者」
...旧藩の江戸詰(づめ)の知辺(しるべ)だが...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...『高利貸に知辺(しるべ)はないのか...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...「青墓に知辺(しるべ)でもあるのかね」「うむ」「何というお方か」「行けば分るけど」「そうか」鵜匠は口をつぐんだ...
吉川英治 「源頼朝」
...……丹左の行く先はわしが知辺(しるべ)の江戸の寺...
吉川英治 「宮本武蔵」
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