...それ/″\手土産を持つて知辺(しるべ)の家を廻らなければならぬから...
石川啄木 「天鵞絨」
...友人や知辺(しるべ)やが其辺(そこら)ぢゆうから飛び出して...
薄田泣菫 「茶話」
...一杯機嫌で知辺の門口を出た小林氏は...
薄田泣菫 「茶話」
...幸にして幸雄兄の知辺があるので...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...知辺(しるべ)でもござろうか」と...
直木三十五 「南国太平記」
...知辺など――」「うむ――知辺もないと――」百城は...
直木三十五 「南国太平記」
...「君は加州金沢の知辺(しるべ)のところへ身を落着ける...
中里介山 「大菩薩峠」
...彦根の家中の重役には相当知辺(しるべ)はあるけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...身寄りも知辺(しるべ)もない一人者で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分は江戸の知辺(しるべ)を頼って奉公に出たそうですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...暫(しば)らくこの淡路島の知辺(しるべ)に静養して居たときの事です...
野村胡堂 「死の舞踏」
...今までもいろいろ友人や知辺(しるべ)の間に起った不思議な事件を解決して...
野村胡堂 「天才兄妹」
...十七の時から鳶(とび)人足の仲間にいたが此の頃船乗りの知辺(しるべ)を頼って...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...居合す店員を指揮して知辺(しるべ)を尋ねたが皆手を空(むな)しく帰って来たのである...
山下利三郎 「誘拐者」
...少々知辺(しるべ)がありますから...
山下利三郎 「流転」
...親類も知辺(しるべ)もみな多かれ少なかれ水にやられている...
山本周五郎 「契りきぬ」
...……丹左の行く先はわしが知辺(しるべ)の江戸の寺...
吉川英治 「宮本武蔵」
...以前からの知辺(しるべ)といえば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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