...知的なところが全くない顔つきをしていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...またさう知的なものでもない...
田山録弥 「心の絵」
...* A・ヴェーバーは「社会過程」の床の上に横たわる二つの文化形態――精神的なる「文化」と知的な「文明」と――を区別して「文化」の歴史的発展は常に突然な創造の形態を示すのだから...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...認識論(普通之は人間的経験を単に知的な機能又は成果としてしか取り扱わない哲学部門であるが)的に云えば...
戸坂潤 「技術の哲学」
...この理知的な見解が民衆の健全常識として普及するという関係には...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...知的な全然無用なそのうえ退屈なそれらの事柄にたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...最後に意欲と思惟をもつ第三のものは「叡知的なる部分」すなわち人間のみである...
中井正一 「美学入門」
...知的な意味でメソポタミアの影響のもとに人種と国は分かれて「バビロニア人」になり...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...知的なインパルスはアーリアン・ヒンズー人種には不足していた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...この国民の全知的な生活を結びつけ...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...かうした知的な見かけのうちに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...知的な顔をした婦人警官を連れて調室に入ってきた...
久生十蘭 「母子像」
...単に理知的な見方や瞑想によるよりも...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...もしくは何等かの知的な直観が...
三木清 「哲学入門」
...一方を人間的高度の知的な物として...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この人がギリシア語からフランス語に訳したヘルメス・トリスメギストス『ポイマンドレス(牧者)』Le Pimandre de Mercure Trismegisteという本の一五七九年版はマルグリットに献呈され、その文中にはやはり王妃の余りに旺盛な知識欲、理知的な詮索が、異端ないし無神論に彼女を導きはしないかという心配が述べられている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お婆さんには知的な判断などの持合せは全くありません...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...知的なもの、抽象的なものへの愛に酔うというようなことのできるものは少ない...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
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