...もっと知的な人間がはるかに一層値打ちがあると知っている事物に金をかけようという提議は夢想的(ユートピアン)だと思われてしまう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...哲学的物質――夫がカントでは不幸にも不可知的な物自体であった――の...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...なる程小林は殆んど凡ての意図を一応かなり公平に無私に理解出来る理知的な文芸批評家だから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...もし二次元の意識しか持ち得ない処の而も吾々と同じく英知的な生物があるとすればその生物の意識する空間はリーマン幾何学平面に相当するユークリッド空間の球面のようなものであり得るだろう(Populre wissenschaftliche Vortrge)と説いたが...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...彼はそれらの知的な魂の冷酷さや無情さや利己主義に悩まされた――(ただほんとうの天稟(てんぴん)に導かれてる者や熱心な学術的研究に没頭してる者など...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...知的な笑いをもってる民衆である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...知的な景色は動物の眼を輝かせる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...知的なインパルスはアーリアン・ヒンズー人種には不足していた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...理論にかんして日本の知的な特異性は...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...知的な感じの男です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蕪村に比して理知的な頭脳をもち...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...知的ないい顔をしたIRCのグルネルさんとルロォさんが立っていて...
久生十蘭 「だいこん」
...知的な光と、情熱的な光とが、同居している、張りのある眸(まなざし)、「金魚」と綽名された大きな眼玉に、はるか遠くを夢みているような、緊迫したいろがただよっている...
火野葦平 「花と龍」
...ゴドウィン氏がかくの如くある神秘的な不可知的な原因と看做しそれを討究しようとしないこの原理こそ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...尤(もっと)も自覚はデカルトの考えた如く単に知的な事実であるのではない...
三木清 「哲学入門」
...この繰返を新たに再び始めるといふことは反省や知的なる批評の仕事から出て來ることが出來ない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...一々主義主張で作ったりする近代の知的な作家たちの心境とは...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...伝説ないし知的な概念を表現するもの...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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