...彼女の安否を知悉しております...
...彼はその事件について既に知悉していた...
...彼がその計画を知悉する前に私たちは行動を開始した...
...私たちは情報を知悉するために適切な手段を取る必要がある...
...彼女の身の安全に関する情報を知悉した...
...翁にして日本の國情を知悉せば...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...一つの原理が誰かによつて知悉せられた上は...
ヴァレリイ 坂口安吾訳 「〔翻訳〕ステファヌ・マラルメ」
...しかして神の智慧を知悉(しりつく)しても神の心が解らずしては...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...その気心を知悉(ちしつ)していたから...
江戸川乱歩 「鬼」
...気持も知悉しているからである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...以前から知悉(ちしつ)していました...
太宰治 「風の便り」
...少しく自己の心生活を内省するものの何人も知悉するところであり...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...詐術もその陶酔も幻滅も眼のとどく限り知悉している...
戸坂潤 「思想としての文学」
...但し此般の事實は既に天下公衆の知悉する所たるに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...悲憤慷慨(こうがい)もよくその原因を知悉(ちしつ)した上のことでありたいというので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...されど博士の所謂前半後半の經界は博士の吾妻鏡考中に見えざれば今高見を知悉するに由なし文治以前は措て論せず今其以後につきて追記と思惟せらるゝ二三の事實を列擧して以て蛇足を添へむと欲す...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...『善悪を知悉し、人生、社会を統制し、遂には社会主義の全問題を解決することによりて確乎たる正義の基礎をすゑつけること、人間の一切の事業のうちで、これほど有益で、これほど道徳的な事業が又とあるだらうか?』実験小説家の役割は、これを理想主義小説家と比較することによりて一層鮮明となる...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...何もかも知悉(ちしつ)していて...
堀辰雄 「窓」
...しかしこの委曲(いきょく)を知悉(ちしつ)していた人は世間(せけん)に少ないと思う...
牧野富太郎 「植物知識」
...自分は動物園の鉄圏堅くてなかなか猛獣が出で来るべきにあらずと知悉すれど...
南方熊楠 「十二支考」
...予が人の種でない證據に過去現在未來のことを知悉し居り...
南方熊楠 「人柱の話」
...北条討伐の秘謀を知悉(ちしつ)していた一人だが...
吉川英治 「私本太平記」
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