...彼女の安否を知悉しております...
...彼はその事件について既に知悉していた...
...彼がその計画を知悉する前に私たちは行動を開始した...
...私たちは情報を知悉するために適切な手段を取る必要がある...
...彼女の身の安全に関する情報を知悉した...
...我等は固より彼を知悉して後に彼を師と仰ぐのではなくて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...しかして神の智慧を知悉(しりつく)しても神の心が解らずしては...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...自分の容貌のいろいろさまざまの欠点を残りくま無く知悉してゐるつもりであつたが...
太宰治 「津軽」
...この問題をよりよく知悉(ちしつ)した者によって...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...単に緯度や高さや温度や気圧を知るのみならず全宇宙の現状を知悉(ちしつ)する事が必要であろうか...
寺田寅彦 「方則について」
...決してモリアーティ教授ばかりではないと云うことは知悉していた...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...但し此般の事實は既に天下公衆の知悉する所たるに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...但し此般の事実は既に天下公衆の知悉する所たるに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...昔は勝利のあらゆる途を知悉(ちしつ)し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分の専門の仕事との関係上十分知悉していた人なのである...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...ところがこれからはみんな天父の教えを知悉したのだから僕(しもべ)とはいわぬ友と呼ぶと仰宣(おっしゃ)ったのだ...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...『善悪を知悉し、人生、社会を統制し、遂には社会主義の全問題を解決することによりて確乎たる正義の基礎をすゑつけること、人間の一切の事業のうちで、これほど有益で、これほど道徳的な事業が又とあるだらうか?』実験小説家の役割は、これを理想主義小説家と比較することによりて一層鮮明となる...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...何もかも知悉してゐて...
堀辰雄 「窓」
...しかしこの委曲(いきょく)を知悉(ちしつ)していた人は世間(せけん)に少ないと思う...
牧野富太郎 「植物知識」
...自分は動物園の鉄圏堅くてなかなか猛獣が出で来るべきにあらずと知悉すれど...
南方熊楠 「十二支考」
...思慮清浄を求むるに不言不筆の感化力に須(ま)たざるべからざるを知悉すればなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...かれが何者でもないものであることを知悉(ちしつ)しながら...
室生犀星 「幻影の都市」
...北条討伐の秘謀を知悉(ちしつ)していた一人だが...
吉川英治 「私本太平記」
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