...彼女の安否を知悉しております...
...彼はその事件について既に知悉していた...
...彼がその計画を知悉する前に私たちは行動を開始した...
...私たちは情報を知悉するために適切な手段を取る必要がある...
...彼女の身の安全に関する情報を知悉した...
...我等は固より彼を知悉して後に彼を師と仰ぐのではなくて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...諸君の境遇も知悉(ちしつ)し...
有島武郎 「小作人への告別」
......
有島武郎 「星座」
...しかして神の智慧を知悉(しりつく)しても神の心が解らずしては...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...その気心を知悉(ちしつ)していたから...
江戸川乱歩 「鬼」
...気持も知悉しているからである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...女性の浅間(あさま)しさを知悉(ちしつ)しているつもりでありました...
太宰治 「女の決闘」
...また一方においては主要なる第二次原因を知悉(ちしつ)するを得れば地震の予報は可能なるらしく思わる...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...但し此般の事実は既に天下公衆の知悉する所たるに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...組合運動の闘士たることを知悉しながら...
豊島与志雄 「立枯れ」
...自己及び自己の世界の下らなさ・狹さを知悉してゐる絶望的な金魚...
中島敦 「かめれおん日記」
...常識で普通一般の人が知悉していることが宗教で決して格段に目新らしいものではない...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...されど博士の所謂前半後半の經界は博士の吾妻鏡考中に見えざれば今高見を知悉するに由なし文治以前は措て論せず今其以後につきて追記と思惟せらるゝ二三の事實を列擧して以て蛇足を添へむと欲す...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...すなわち京都辺で親しくこのサクラを眺めてその状態を知悉(ちしつ)している士は...
牧野富太郎 「植物記」
...しかしこの委曲(いきょく)を知悉(ちしつ)していた人は世間(せけん)に少ないと思う...
牧野富太郎 「植物知識」
...誰も知悉(ちしつ)しているからだった...
吉川英治 「三国志」
...鎌倉は私も小学生頃から知悉しているわけだが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...ぼくは幸か不幸か年少から書物を通じて大人たちの秘戯の世界をもう想像の上では充分知悉(ちしつ)していたつもりであったが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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