...君の知合いだったのかね」「いや...
梅崎春生 「狂い凧」
...すなわち被害者と知合いの犯人が分ってしまうからだ...
海野十三 「探偵小説と犯罪事件」
...「それは私の知合いで帆村(ほむら)という探偵だ」「ああ帆村さん...
海野十三 「蠅男」
...知合いの捜査課長に話をすると...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...確実な知合いに小金を貸したりして...
江戸川乱歩 「心理試験」
...その方面で知合いのお方たちがたくさんございますので...
太宰治 「おさん」
...彼はその翌日から町中のひとたちと知合いになってしまったのに何の不思議もなかった筈である...
太宰治 「猿面冠者」
...この鐘が崎の山添の野をわけて次郎右衛門のほのかな知合いの家をたずね...
太宰治 「新釈諸国噺」
...知合いの婦人のことをあまりラエーフスキイがずけずけ遣っつけるので...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...というのはつまり――このお初(はつ)に知合いになった連中の並はずれた勇敢さだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...磯野は糺の友人の知合いで...
徳田秋声 「足迹」
...叔父の知合いで、本家と同じ村から出た男に勧められて、石川島の廃(すた)れ株をうんと背負い込んだ従兄は、そのころ悩まされていた神経痛の療治かたがた株の配当を受け取りに出て来ていたが、そんな株に何の値打ちもないことが知れて来ると、急に落胆(がっかり)して毎日の病院通いも張合いが脱け、背(せなか)や腕にぴったり板を結び着けられた自由の利かぬ体を、二階の空間に蒲団を被(かぶ)って寝てばかりいた...
徳田秋声 「足迹」
...妻とは以前からの知合いである...
外村繁 「落日の光景」
...どうぞ堪忍(かんにん)してあげて下さいまし」宇津木兵馬は船の中でお君がよく知合いの人でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...御城内勤番衆二三の方にも知合いがあるにより...
中里介山 「大菩薩峠」
...親類も知合いもあの通り肩を入れてくれますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...新しい知合いのできるごとに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...戯言(じょうだん)をも言い合うほどの知合いである...
広津柳浪 「今戸心中」
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