...この六天山塞(ろくてんさんさい)もさきが知れているな」仔細(しさい)らしく首をひねる机博士の顔色に...
海野十三 「少年探偵長」
...忽ち捉まるは知れている...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...こんなに知れていることだからねえ...
林不忘 「安重根」
...但し古くより召し使うて素性(すじょう)や気心(きごゝろ)の知れている「みん一」とか「さ一」とか云う者共は此の限りにあらずとして...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...いつか清月も柳沢に知れているから他にどこか好いところはないだろうかとお宮に相談したら...
近松秋江 「うつり香」
...多寡(たか)が知れているが...
中谷宇吉郎 「硝子を破る者」
...引越の途中に下女の持っていたカナリヤが籠(かご)の中で囀(さえず)ったという事まで知れている...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...知れているところでも悉皆(すっかり)は私に話す事ができなかった...
夏目漱石 「こころ」
...世に知れている私と云うものは...
林芙美子 「新版 放浪記」
...吉原で馬鹿な遊びをするから奈良茂(ならも)のほうがよく知れているが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...爆裂弾を持っとるというのは本当でありますか?刑事 馬鹿な! 持っていても高が知れている! しっかりしたまえ! そっちへ行くんだ! (振返って見て)おお...
三好十郎 「斬られの仙太」
...こんなしがねえドン百姓でも一人一人じゃタカあ知れているが...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...あなたの毎日せられたことはお寺にみんな知れているから...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...勘定所つとめではさきも知れているし...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「麦城の運命はもう知れている...
吉川英治 「三国志」
...それは問わでも知れている人影だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...みすみす旧明智党の組子と知れている流離の者をも...
吉川英治 「新書太閤記」
...誘いだす虚言(いつわり)であったのか」「知れている!」「ア...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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