...家人からでさえ余り喜ばれなかったのを以てもその人となりを知るべきである...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...そしてわが新宇宙艇が月世界探険にのぼる決心だと知るとたいへん愕(おどろ)いて...
海野十三 「月世界探険記」
...老人がつかまったことを知ると...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...あんたの本名を知る者がない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...其の果して然るや否やは記者の知る所にあらざるも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何で私があなたの名前を知る必要がありましょう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...目録學の歴史を知る上には大切なもので...
内藤湖南 「支那目録學」
...しかし、知るという以上、人間が地上に立ったという、二十万年の歴史、手が自由になった時の、その「自由」の感じを、まともに再び、継承し、意識し、受身でじゅうぶんに知らなくてはならない...
中井正一 「過剰の意識」
...人は自己が自己を知ることはできないという...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...も一歩進んで言へば君ほど日本語にかげと深さを注意したものは私の知るかぎりでは今までには無かつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...政府吏人の毫(ごう)もあずかり知るべきものに非ず...
福沢諭吉 「学問の独立」
...知るために知ることを狙はない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...どれ程の思い違いと混惑が起って居るのかは知る事が出来なかったので...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...名人、名人を知る...
山本笑月 「明治世相百話」
...又汝が家の系統にもさる者なきは人の知るところにして...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...知らぬ間に鳴らさむとして覺られて笹紅匂ふ唇にふたゝび珠を返せしも人故妻を逐はれて知るは二人の涙のみ(羨ましきは羽すりて雌雄共に棲む白鳥よ)美しき物...
横瀬夜雨 「花守」
...その人の奇禍(きか)を知ると...
吉川英治 「黒田如水」
...いちはやく官の知るところとなり...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索