...ノラさんは生粹の男の胸中といふものを知るまい...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...遂に「我れ知る我を贖う者は活(い)く」といい得るに至らねばならぬ...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...恥を知るまえに、ただ私はさびしい...
立原道造 「夏秋表」
...神ならぬ身の知るよしもなかったけれど...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...真であるということを知ることがまた要求せられるのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...信(まこと)に知る男を生めば悪しきを...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...己が力も測り知ることは出来なかった...
豊島与志雄 「自由人」
...これを書く官は多く故事を知る必要がある...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...唯之を知る機会なきわたくしが一人之を知らざるに止まっているのであろう...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...呑みたいからというて矢鱈に水をあふることも許されず名状し難い陰気な泥酔状態を噛み殺して烏天狗のやうな顔つきを保つてゐることの苦渋を今や知る身となつてゐた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...それにしても前述の愁嘆場と同じくこうした呼吸をもって表現するところは速記では全く味わい知るべくもない...
正岡容 「我が圓朝研究」
...ということについて知る時間のあった人々が...
宮本百合子 「生きつつある自意識」
...こうしたほんとうのことを知る人はなくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「もうあなたは自分の生まれてきた事情を明らかに知ることができたでしょうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...○高雄(たかお)州商工課主催の座談会にて一たい台湾を知るのは台湾だけを見ていてはなかなか判りにくい...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...ことに理由を知るに苦しむことは...
柳田国男 「海上の道」
...ただ到らざるを知るだけです...
吉川英治 「剣の四君子」
...斯(か)く願いの叶ったのを知ると潔く自首するつもりで乞食に身をやつして郷里に帰り僅かに一夜その家へ入って妻と別離を惜み...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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