...一 レエン・コオト僕は或知り人の結婚披露式(ひろうしき)につらなる為に鞄(かばん)を一つ下げたまま...
芥川龍之介 「歯車」
...知り人のない二人が誰れにも認められないのは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...このおだやかな遊惰の日に法服をきた昔の知り人のやうにやつてきた...
大手拓次 「藍色の蟇」
...闇の中から御前は玄關へ入つて來て知り人に會つたやうに...
千家元麿 「自分は見た」
...知り人に話していたというのです...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...知り人の子等四人甲斐甲斐しく渚まで見送りす...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...困つたことには見知り人(て)がねえ」「行つて見よう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...現場の見知り人は一人もねえ」「成程」ガラツ八の長い顎は動きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あっしの見知り人を捜すなんて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...また知り人を尋ねて来たのである...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...今では山姥は少年の知り人のように...
柳田國男 「日本の伝説」
...知り人もなく友もない彼が...
山本周五郎 「柳橋物語」
...「貴様のような者に知り人はない...
吉川英治 「江戸三国志」
...知り人の仮面師(めんし)の手づるで...
吉川英治 「私本太平記」
...知り人を尋ねて来たんですが...
吉川英治 「治郎吉格子」
...これは久しい前からの知り人らしく...
吉川英治 「親鸞」
...船が沈んで死んだ知り人があるからね...
吉川英治 「随筆 新平家」
...この戸塚の宿に知り人の家がある...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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