例文・使い方一覧でみる「知らん顔」の意味


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...品子が呼ぶと知らん顔をしていたものだのに...   品子が呼ぶと知らん顔をしていたものだのにの読み方
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」

...知らん顔をしているのであった...   知らん顔をしているのであったの読み方
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」

...それを見ても知らん顔をしては居られない...   それを見ても知らん顔をしては居られないの読み方
田山録弥 「小説新論」

...八ノ字山の八ノ字ゴウロ雪がこんこんふつてゐるどこのお家(うち)も戸をしめて昼まも夜さも知らん顔冬の神さま早よ去(い)んであかるい春になつてくれ八ノ字ゴウロに菫が咲いて雉子がケンケンなく春に...   八ノ字山の八ノ字ゴウロ雪がこんこんふつてゐるどこのお家も戸をしめて昼まも夜さも知らん顔冬の神さま早よ去んであかるい春になつてくれ八ノ字ゴウロに菫が咲いて雉子がケンケンなく春にの読み方
土田耕平 「八ノ字山」

...私は知らん顔をして...   私は知らん顔をしての読み方
豊島与志雄 「幻の園」

...猿は大急ぎで、小山の上の高い木に登り、知らん顔をして、方々を眺めています...   猿は大急ぎで、小山の上の高い木に登り、知らん顔をして、方々を眺めていますの読み方
豊島与志雄 「竜宮」

...まあ、この絵をみんな見てやりましょうよ、知らん顔をして、こんなにかき散らしているのが、ホントに憎らしいから」「あたいは絵なんか見たくない、それに留守の時に、人の物をだまって見るなんて、悪いから」「だって、お前、向うだって、だまって人の姿をうつしたりなんかして、知らん顔をしているんだもの……おたがいさまよ」「行きましょうよ、あっちへ」「どこだっていいじゃないの」「でも、居慣れたところの方がいいでしょう」「やんちゃな子だねえ……」その時、窓の下の海岸を、人が走り出して、「鯨だ、鯨だ、鯨が来たよ!」室内の二人は、この声におどかされてしまいました...   まあ、この絵をみんな見てやりましょうよ、知らん顔をして、こんなにかき散らしているのが、ホントに憎らしいから」「あたいは絵なんか見たくない、それに留守の時に、人の物をだまって見るなんて、悪いから」「だって、お前、向うだって、だまって人の姿をうつしたりなんかして、知らん顔をしているんだもの……おたがいさまよ」「行きましょうよ、あっちへ」「どこだっていいじゃないの」「でも、居慣れたところの方がいいでしょう」「やんちゃな子だねえ……」その時、窓の下の海岸を、人が走り出して、「鯨だ、鯨だ、鯨が来たよ!」室内の二人は、この声におどかされてしまいましたの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...考えのある者が知らん顔をしていられるものか...   考えのある者が知らん顔をしていられるものかの読み方
夏目漱石 「三四郎」

...平静のうちに一種の緊張を包んで彼女は、知らん顔をして、みんなの後(あと)に随(つ)いて食堂に入った...   平静のうちに一種の緊張を包んで彼女は、知らん顔をして、みんなの後に随いて食堂に入ったの読み方
夏目漱石 「明暗」

...知らぬものは知らん顔をしておればよろしかろう...   知らぬものは知らん顔をしておればよろしかろうの読み方
夏目漱石 「吾輩は猫である」

...女は知らん顔をしてゐる...   女は知らん顔をしてゐるの読み方
林芙美子 「浮雲」

...九太は知らん顔をしていた...   九太は知らん顔をしていたの読み方
林芙美子 「帯広まで」

...だけど二人とも彼に対してはほとんど知らん顔してるんだわ」「次女はあれじゃない?」子爵夫人はド・ランジェ夫人を見ながら言った...   だけど二人とも彼に対してはほとんど知らん顔してるんだわ」「次女はあれじゃない?」子爵夫人はド・ランジェ夫人を見ながら言ったの読み方
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」

...「こんどはお父様がいらっしたって知らん顔をして居てやるわ」「それがお前に出来るんならねえ……」そんな風に冗談でも言い合うように...   「こんどはお父様がいらっしたって知らん顔をして居てやるわ」「それがお前に出来るんならねえ……」そんな風に冗談でも言い合うようにの読み方
堀辰雄 「風立ちぬ」

...が、その次ぎにみんなが又その生籬のところに来て、蓮華の花をやり出したとき、私が八ツ手の葉かげから見ていても、お竜ちゃんはみんなと手をつなぎ合ったまま、ときどき私の方をちらっちらっと見るきりで、知らん顔をして、みんなと遊びを続けていた...   が、その次ぎにみんなが又その生籬のところに来て、蓮華の花をやり出したとき、私が八ツ手の葉かげから見ていても、お竜ちゃんはみんなと手をつなぎ合ったまま、ときどき私の方をちらっちらっと見るきりで、知らん顔をして、みんなと遊びを続けていたの読み方
堀辰雄 「幼年時代」

...そして知らん顔をして見てゐるんだ...   そして知らん顔をして見てゐるんだの読み方
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」

...亀甲万(きっこうまん)をくれろとか山サをくれろとか言っても外の下等の醤油を亀甲万や山サの樽へ詰め換えて知らん顔をして持って来ます...   亀甲万をくれろとか山サをくれろとか言っても外の下等の醤油を亀甲万や山サの樽へ詰め換えて知らん顔をして持って来ますの読み方
村井弦斎 「食道楽」

...何も知らん顔で丁寧にお辞儀をして階段を降りて行きました...   何も知らん顔で丁寧にお辞儀をして階段を降りて行きましたの読み方
夢野久作 「少女地獄」

「知らん顔」の書き方・書き順

いろんなフォントで「知らん顔」


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