...葉子は知らん顔をして夫人のするがままに任せていた...
有島武郎 「或る女」
...僕は黙って知らん顔をしていた...
大杉栄 「獄中記」
...知らん顔をしているのであった...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...そうして知らん顔をしているのであった...
寺田寅彦 「柿の種」
...メルキオルはその方面のことは知らん顔をして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何か物がほしい時には、にゃあにゃあじゃれついて、媚びへつらうが、用が無くなれば、知らん顔をして、そっぽ向いて、呼んでも返事をしない...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...南さんが手を差出したのも知らん顔で...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...彼は知らん顔をしてその人の傍(そば)を通り抜けようとした...
夏目漱石 「道草」
...平静のうちに一種の緊張を包んで彼女は、知らん顔をして、みんなの後(あと)に随(つ)いて食堂に入った...
夏目漱石 「明暗」
...知らん顔も出来ません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの天窓(まど)の敷居には、障子を開けた跡がはっきり付いていたよ」「ヘエ――」「それから、知らん顔をして、丁子風呂の表から入り、着物を脱いで、裸一つで女湯に駆けつけた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜明けまでも知らん顔をして主人はのれんを引っこめようともしない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「こんどはお父様がいらっしたって知らん顔をして居てやるわ」「それがお前に出来るんならねえ……」そんな風に冗談でも言い合うように...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...いくら彼が「口まがり」を追ひかけても知らん顔をしてゐた...
牧野信一 「池のまはり」
...互いに相(あい)殺傷させ合いつつ知らん顔をして来た...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...知らん顔をして註文通りにして遣った方が...
夢野久作 「爆弾太平記」
...▼そして鼻自身は知らん顔をしている...
夢野久作 「鼻の表現」
...わたしがあっちで死のうとしていても知らん顔をしているでしょう...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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