...こつちは知らん顔をしてゐる...
芥川多加志 「四人」
...知らん顔をして行ってしまいます...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...いつでも知らん顔をなさって居ります...
太宰治 「きりぎりす」
...私が知らん顔をしてここにしゃがんでいるのも妙な工合であったから...
橘外男 「逗子物語」
...青年は知らん顔でグングン歩いて行った...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...此間(こないだ)から私も見て知らん顔はしていましたけど...
近松秋江 「霜凍る宵」
...私達は芝居が初まってるのも知らん顔で...
豊島与志雄 「香奠」
...知らん顔で迎えました...
夏目漱石 「こころ」
...平静のうちに一種の緊張を包んで彼女は、知らん顔をして、みんなの後(あと)に随(つ)いて食堂に入った...
夏目漱石 「明暗」
...知らん顔をして圏外(けんがい)へ出てしまった...
夏目漱石 「明暗」
...「あなたは知らん顔をしていればいいんですよ...
夏目漱石 「明暗」
...いつまでも知らん顔をして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お栄は万事心得て知らん顔をしたのだろう」「何んだって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...君は所轄署がちがうからって傍観してるんですね?――つい橋の向こうで人殺しがあっても所轄外なら知らん顔しているんだね?私たちがむきになって食ってかかったので巡査は...
平林初之輔 「夏の夜の冒険」
...ジョリクールだけは知らん顔をしていた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...時にはお互に知らん顔をしてゐることもあつたが...
室生犀星 「鉄の死」
...源次は知らん顔をしていたばかりでなく...
夢野久作 「斜坑」
...知らん顔して通り抜けると小屋の片隅の...
蘭郁二郎 「夢鬼」
便利!手書き漢字入力検索