...この窮状を子として拱手(こうしゅ)して知らぬふりする事は出来なかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...政府が知らぬふりをしたのを併せると十八年...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...まずざっとこんなものだと素知らぬふりして書き加えでもして置くと...
太宰治 「猿面冠者」
...葉藏は素知らぬふりをしてゐた...
太宰治 「道化の華」
...實家の郵便受箱に知らぬふりして...
太宰治 「當選の日」
...出版しても知らぬふりしてちつとも自己宣傳せず...
太宰治 「「人間キリスト記」その他」
...知らぬふりをしているのも失礼のように思われたから...
太宰治 「美少女」
...そ知らぬふりして生きているのだ...
太宰治 「火の鳥」
...そ知らぬふりして生きてゐるのではないのか...
太宰治 「火の鳥」
...知らぬふりして敬遠しているのでございましょうか...
太宰治 「皮膚と心」
...そ知らぬふりして...
太宰治 「もの思う葦」
...知らぬふりでビールを口へ持つて行つた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...知らぬふりをしたのか...
田山花袋 「田舎教師」
...見ていて知らぬふりするものがあるかナッ!」と母は真赤(まっか)になりながら云ったが...
徳永直 「戦争雑記」
...千代子と僕の間に起ったこの問答を聞きながら知らぬふりをしていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...素知らぬふりはしておいでになるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...天作のしたことにして知らぬふりだ...
横光利一 「夜の靴」
...知らぬふりしていさらしたのじゃ」「あちらの客衆とは――おおあの幕(とばり)の中で先刻(さっき)から博戯(ばくち)をしておった町人どもか」「大口をたたくな...
吉川英治 「宮本武蔵」
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