...知らず識らずの間に君自身の品性を墮落させたり...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...即ち神様の霊感の下に知らず識らずの間にその仕事をしただけなのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...知らず識らず人をして窃盗の念を絶たしむるに至り...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...この集合体で知らず識らず悪いことに陥ってゆく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...知らず識らず震慄(しんりつ)して且つ一身は萎靡(なえ)るが如きを覚えたり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...知らず識らず涙が頬(ほお)を濡(ぬ)らしていた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...屡ば知らず識らず大人を馬鹿にしてゐると同じ態勢で...
徳田秋聲 「亡鏡花君を語る」
...知らず識らず眼を外らした...
豊島与志雄 「小説中の女」
...昌作は知らず識らず笑顔をした...
豊島与志雄 「野ざらし」
...自分でも知らず識らずにだよ...
豊島与志雄 「裸木」
...そして知らず識らず私達は大胆になり...
豊島与志雄 「微笑」
...知らず識らずの淡い魅力を持っていた...
豊島与志雄 「変な男」
...米友も知らず識らず釣込まれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...充たされぬ自己の欲望のためにいつか自分自身をも知らず識らずの裡に蠶食してゐるそのやうな不幸なものを...
堀辰雄 「ゲエテの「冬のハルツに旅す」」
...自分自身と同じ階級のすべての人を知らず識らず害する誘惑を受けているのだということになるのである(訳註)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...知らず識らずのうちに菅原の家の前に立っていた...
矢田津世子 「凍雲」
...知らず識らず似たような想像をしたというだけで...
柳田國男 「日本の伝説」
...知らず識らずそれも習慣となると...
横光利一 「旅愁」
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