...其癖知らず識らずの間に樂しく日を送ることがあるならば...
會津八一 「趣味の向上」
...知らず識らずの間に共和自由の思想を養成し...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...私は知らず識らず自堕落になつてゐた...
種田山頭火 「其中日記」
...先生方や諸先輩の研究に対する熱心な態度を日常眼(ま)のあたりに見ることによって知らず識らずに受けた実例の教訓が何といっても最大な影響をわれわれ学生に与えた...
寺田寅彦 「科学に志す人へ」
...人民は知らず識らず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...そして知らず識らず足をゆるめていると...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...然し彼は知らず識らずに叔父の方へ注意を引かれた...
豊島与志雄 「恩人」
...昌作は知らず識らず笑顔をした...
豊島与志雄 「野ざらし」
...順造は知らず識らず秋子の腹部に眼をやっていた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...私は知らず識らずに或る野寺のうしろに当る墓地へ出た...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...――この二人も知らず識らず自分を内海に比べてゐるらしかつた...
正宗白鳥 「假面」
...私の場合かようなことは中学時代に耽読した徳富蘆花の影響によって知らず識らず準備されていたといえるであろう...
三木清 「読書遍歴」
...知らず識らず私はほほ笑むやうな気になり...
室生犀星 「笛と太鼓」
...知らず識らずに質も違って来るのを感じた...
横光利一 「旅愁」
...知らず識らずそれも習慣となると...
横光利一 「旅愁」
...知らず識らず眦(まなじり)から涙がながれて止まらない...
吉川英治 「黒田如水」
...知らず識らず茶は生活の中へはいっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...知らず識らずそうだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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