...学校に行ったらみんなが遠くの方から僕を見て「見ろ泥棒の(うそ)つきの日本人が来た」とでも悪口をいうだろうと思っていたのにこんな風にされると気味が悪い程(ほど)でした...
有島武郎 「一房の葡萄」
...現在の親がわが子の悪口をいうたあ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...いろいろ悪口をいうものの...
海野十三 「火星探険」
...さんざん探偵の悪口をいうのでした...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...この随筆中に仏書の悪口をいうた条がある...
寺田寅彦 「断片(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...つまり風刺することは単に他人の悪口をいうのではなくて自分のことも一緒にいっているということなのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...「君見たいにむやみに上流社会の悪口をいうと...
夏目漱石 「明暗」
...――死んだ者の悪口をいうわけじゃねえが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「黒津君が伯父さんの悪口をいうのは...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...兄の五十雄君は悪口をいうが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...観客があんまり悪口をいうのでたまらなくなって卒倒をしてしまった...
三浦環 「お蝶夫人」
...彼が至るところで女性の悪口をいうのも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...中には悪口をいう人もあって...
柳田国男 「故郷七十年」
...いろいろ悪口をいう人もあるが...
柳田国男 「故郷七十年」
...みんながおれの悪口をいうと...
横光利一 「夜の靴」
...悪口をいうやつを...
吉川英治 「宮本武蔵」
...長々しく葉子の悪口をいう...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...やがて(いつも悪口をいう時にそうであるように)私はだんだん心の空虚を感じて来て...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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