...「昨夜(ゆうべ)は大したお客さまだったナ」「うん」「あの若い方を知っているかネ」「背の高い男のことだろう...
海野十三 「柿色の紙風船」
...今のわれわれがそれだけでも知っていることが不思議なくらいなのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自分のほんとうの美点を知っている人はめったにいないようである...
寺田寅彦 「柿の種」
...勿論沢山の人が嫌ほど知っていることだ...
戸坂潤 「読書法」
...中学生の知っている名だけでもいくらでも信者がいる...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...妙に胡麻(ごま)をすっていることも知っている」お角という奴が...
中里介山 「大菩薩峠」
...述語(じゅつご)を知っている...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...わたくしは墓場の底なら知っている」「墓場の底?」「さよう...
西尾正 「墓場」
...「この辺の様子を知っている者だろう」平次もそう見当を付けるのに精一杯です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分だけが浅川団七郎を知っていると言っちゃ拙(まず)いから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お嬢さんは知っていることでしょうな」「よく知って居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「絵描きのティトレリさんって知っている?」少女はうなずくと...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...あれは何のためにあるのかお前は知っているかね...
室生犀星 「みずうみ」
...しっとりしていて物事の締(し)め括(くく)りをちゃんと知っている聡(さと)い子供だわ...
森本薫 「華々しき一族」
...自分の学説がうそであることを自ら知っているのでなければ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...当九郎の両親の名前も知っている者が居ない位だったそうです……しかし...
夢野久作 「復讐」
...知っているだろう...
夢野久作 「継子」
...小六という者のやしきにいたころに知っている人だった...
吉川英治 「茶漬三略」
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