...または立ち上つて矢鱈にはねまはり...
太宰治 「お伽草紙」
...または立ち上つて矢鱈にはねまはり...
太宰治 「お伽草紙」
...松葉の煙に顔をそむけながら渋団扇(しぶうちわ)を矢鱈にばたばた鳴らし...
太宰治 「新釈諸国噺」
...のぼせ気味になって何でもかでも矢鱈に素晴らしく見えるようになったのでしょう...
太宰治 「新ハムレット」
...人を矢鱈に攻撃してくるしめているわけでも無い...
太宰治 「新ハムレット」
...私はただ矢鱈に褒めるのだ...
太宰治 「新郎」
...矢鱈に肩をいからして...
太宰治 「津軽」
...たゞ矢鱈に冷たく鈍く光つてゐた...
中原中也 「蜻蛉」
...最低生活をしながら金は矢鱈にかかり困つたものです...
原民喜 「書簡」
...矢鱈に曲り角があるもんですからね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...矢鱈に跳ねまわっているあの上臼を支える枠が無かった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...滅多矢鱈に捏(こ)ねまぜたもので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...若い衆連は矢鱈に巫山戯て狂ひまはつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...次ぎつぎと矢鱈に話がはずんだものだから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...両手で矢鱈に掻きまわした...
本庄陸男 「とも喰い」
...矢鱈に船橋を歩き廻って饒舌り散らしていた...
牧逸馬 「運命のSOS」
...無邪気な悪ふざけで矢鱈に放言したり...
牧野信一 「熱い風」
...人が勝手に好きでする事を矢鱈に干渉して自分の徳に成るでもない事を一生懸命に云って居るのを子は可笑しくも思ったけれ共実際其の唐突な事の成り行きと彼(あ)の妙な重三の事を思うと変に考えずには居られない様でもあった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
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