...信吾は無暗矢鱈に昌作を擲つた...
石川啄木 「鳥影」
...『畜生! 畜生!』と信吾は無暗矢鱈に昌作を擲つた...
石川啄木 「鳥影」
...矢鱈に訪問などすべきものでは無いかも知れない...
太宰治 「お伽草紙」
...矢鱈におほほと笑ひ...
太宰治 「お伽草紙」
...私はただ矢鱈に褒めるのだ...
太宰治 「新郎」
...入学させてから矢鱈に落第させたり何かは出来ない...
戸坂潤 「社会時評」
...もう無暗矢鱈に抓りすんです...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...然し、この暴民等は、五人口、八人口で、無闇矢鱈に、子を生んでおる...
直木三十五 「南国太平記」
...校長は矢鱈にその方に気を取られてゐた...
中原中也 「校長」
...たゞ矢鱈に冷たく鈍く光つてゐた...
中原中也 「蜻蛉」
...最低生活をしながら金は矢鱈にかかり困つたものです...
原民喜 「書簡」
...乳豆から矢鱈に数字が飛出して...
原民喜 「焔」
...矢鱈に大法螺を吹いていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しまひにはただ口にのぼすことの出来る限り矢鱈にしやべり散らすといつた類ひの人物であつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...両手で矢鱈に掻きまわした...
本庄陸男 「とも喰い」
...矢鱈に部屋中を歩き廻るばかりで...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...矢鱈に人の運命ばかり判断してやりたくなってきて困り出した...
横光利一 「馬車」
...塩野はイコンタのシャッタを矢鱈にぱちぱちと切り放した...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索