...「財務調査が済んだからといって、無闇矢鱈に支出を増やすわけにはいかない」...
...矢鱈(やたら)に本を見てもどうかすると理解が出来ぬ...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...矢鱈に歩き通しに歩いたので...
薄田泣菫 「旋風」
...まるで御冗談のやうに矢鱈に謀逆の囚人たちを放免させてお笑ひになつてゐるかと思ふと...
太宰治 「右大臣実朝」
...矢鱈におほほと笑ひ...
太宰治 「お伽草紙」
...箸(はし)を持った右手の甲で矢鱈(やたら)に両方の眼をこすっている...
太宰治 「乞食学生」
...あんな意味もない愚痴めいた事を矢鱈(やたら)に述べて...
太宰治 「新ハムレット」
...矢鱈(やたら)に集っては打ち合せとかいう愚劣な芝居をしたがるものさ...
太宰治 「新ハムレット」
...新聞社などが無責任に矢鱈に騒ぎ立て...
太宰治 「津軽」
...矢鱈(やたら)に尊敬いたします...
太宰治 「恥」
...無暗矢鱈(むやみやたら)に愉快になってきた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...もう無暗矢鱈に抓りすんです...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...滅多矢鱈(やたら)に本を読んだ...
中原中也 「我が生活」
...また良民の承知なしに矢鱈(やたら)に人をつまみあげて掌に乗せることはできない...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...天狗の出没に関する事蹟が矢鱈に流布されて...
牧野信一 「心象風景」
...まるで業が未熟である癖に矢鱈に気どつた型(かたち)ばかりを執つて逆上するので...
牧野信一 「武者窓日記」
...ただ矢鱈(やたら)に口惜しいばかりだったかも知れませぬが...
夢野久作 「挿絵と闘った話」
...滅多矢鱈(めったやたら)に追い込み蹴込むと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...明るいときにはそれも気附かず矢鱈と浮き上っているのが不審だった...
横光利一 「旅愁」
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