...「財務調査が済んだからといって、無闇矢鱈に支出を増やすわけにはいかない」...
...矢鱈(やたら)に反対したり...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...レールなどが矢鱈(やたら)に敷きまわしてあって...
海野十三 「地獄街道」
...無暗矢鱈(むやみやたら)に藻掻(もが)き廻るその裸形(らぎょう)の男三人...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...其に急に心細くなつて矢鱈に煩悶した……」斯う言ひ挂けて文太郎は目を瞑つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...まるで御冗談のやうに矢鱈に謀逆の囚人たちを放免させてお笑ひになつてゐるかと思ふと...
太宰治 「右大臣実朝」
...矢鱈におほほと笑ひ...
太宰治 「お伽草紙」
...矢鱈に訪問などすべきものでは無いかも知れない...
太宰治 「お伽草紙」
...矢鱈(やたら)に集っては打ち合せとかいう愚劣な芝居をしたがるものさ...
太宰治 「新ハムレット」
...無暗矢鱈(むやみやたら)に愉快になってきた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...「あんなに本を買って矢鱈(やたら)に詰め込むものだから人から少しは学者だとか何とか云われるんですよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかしあの男のは吐(つ)かなくってすむのに矢鱈(やたら)に吐くんだから始末に了(お)えないじゃありませんか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...苦しいから爪でもって矢鱈(やたら)に掻(か)いたが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...最低生活をしながら金は矢鱈にかかり困つたものです...
原民喜 「書簡」
...百姓女みたいにゴテゴテと矢鱈に著飾りおってさ! 千ルーブリもするような大層な服装(なり)をした女が中にあったからって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...滅多矢鱈に滔々とまくし立てるが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それを田舎者は矢鱈(やたら)に崇拝するから困るんだ……...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...矢鱈に他人に親切なもの...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...そうして矢鱈(やたら)に変テコなお伽話を書いて人に見せたり...
夢野久作 「涙香・ポー・それから」
便利!手書き漢字入力検索