...「財務調査が済んだからといって、無闇矢鱈に支出を増やすわけにはいかない」...
...矢鱈(やたら)に花(はな)を(むし)ったり...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...あれやこれやと矢鱈(やたら)に選(え)りつづけるのだった...
海野十三 「暗号数字」
...其に急に心細くなつて矢鱈に煩悶した……」斯う言ひ挂けて文太郎は目を瞑つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...矢鱈(やたら)に...
太宰治 「正直ノオト」
...松葉の煙に顔をそむけながら渋団扇(しぶうちわ)を矢鱈にばたばた鳴らし...
太宰治 「新釈諸国噺」
...のぼせ気味になって何でもかでも矢鱈に素晴らしく見えるようになったのでしょう...
太宰治 「新ハムレット」
...私はただ矢鱈に褒めるのだ...
太宰治 「新郎」
...ただ矢鱈に興奮して仙台の街を歩きまわってばかりいて...
太宰治 「惜別」
...矢鱈(やたら)に合槌打ってみたり...
太宰治 「善蔵を思う」
...「English at the Commercial School」といふ文句を矢鱈に原稿紙の上に並べてゐる中にポツとこんなことを思つた...
中原中也 「その頃の生活」
...それで謂(い)わば矢鱈(やたら)に読んで見た方であるが...
「私の経過した学生時代」
...然(そ)う矢鱈(やたら)に苦しまなくとも...
「私の経過した学生時代」
...無闇矢鱈(むやみやたら)にきったかも知れないな」「でも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...滅多矢鱈に捏(こ)ねまぜたもので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...コンナ手を矢鱈(やたら)に使われちゃやり切れませんや...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...矢鱈に他人に親切なもの...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...矢鱈に人の運命ばかり判断してやりたくなってきて困り出した...
横光利一 「馬車」
...われわれみたいなものに日本なんかそう矢鱈に知られちゃ...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索