...矢頃(やごろ)を計ってから語気をかえてずっと下手(したで)になって...
有島武郎 「或る女」
...糞(ふん)に土をかけたるを見れば其辺(そのほと)りの矢頃(やころ)よき処へ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...矢頃(やごろ)にねらひより火蓋(ひぶた)をきりしにあやまたずうちおとしぬ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...わたしの目(め)の矢頃(やごろ)は...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...いよいよ矢頃(やごろ)はよしという瞬間に...
寺田寅彦 「鴫突き」
...かの漁夫は、岸の大岩を小楯に、身をひそめ、魚の影を斜めにうかがいながら、矢頃をはかる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...武門の誉れと行秀は矢頃を計って鹿を射たが...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...ちやうど矢頃でござります...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...矢頃(やごろ)あまりに近かりしかば...
柳田国男 「遠野物語」
...――今や、矢頃と見たか、趙雲が下へ向って何か呶鳴ると、とたんに濠の蔭から無数の矢が大地とすれすれに射放して来た...
吉川英治 「三国志」
...矢頃(やごろ)の所へ逆茂木(さかもぎ)は」「抜かりはございませぬ...
吉川英治 「親鸞」
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